さくら自身も認める“神懸かり”的な優勝で逆転女王

[ 2009年11月29日 17:54 ]

逆転優勝で賞金女王に輝き、表彰式で涙をぬぐう横峯さくら

横峯さくら、逆転で初の賞金女王

 全員が前半を終えた段階で、横峯は首位飯島と3打差。しかも上位には宮里や李知姫ら実力者がずらりと並び、女王争いのライバル諸見里とも同スコアと、極めて苦しい状況だった。
 だが、14番(パー4)で流れが変わる。右手前ラフからの20ヤードの第3打をチップイン。15番(パー4)は8番アイアンの第2打がガードバンカーのアゴで跳ね、カップの縁で止まる連続バーディーと、一気に浮上した。
 日本女子プロゴルフ協会の樋口会長がプレー終了後の横峯に「神懸かっていたわね」と声をかけた場面。その後の上位陣の崩れも含め、横峯自身「神懸かってなければできなかった」と驚く逆転劇を生み出した。
 賞金女王宣言して臨んだ今シーズン。前半は賞金ランク首位と、思惑通りの展開だったが、夏場に諸見里に逆転を許した。「自分にプレッシャーをかけるやり方は合っていない」と、一時は女王断念も口にした。
 賞金女王を心の隅に追いやったことで自分のプレーを取り戻し、終盤戦の伊藤園レディースと今大会で優勝。これまで届きそうで届かなかった賞金女王の栄冠に、ついにたどり着いた。
 思わぬ形で開幕前の目標を達成した安堵感からか「来季の自分には期待していい」と、珍しく自信に満ちた言葉も飛び出した。

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2009年11月29日のニュース