「力は出し切ったが…」遼くんに充実感と無念さ

[ 2009年11月29日 17:34 ]

最終日、5番でセカンドショットを放ち、顔をゆがめる石川遼

遼くんの賞金王決定は持ち越し…小田孔明が優勝

遼くんも動揺…TV中継用カートがギャラリーに突っ込む

 【カシオ・ワールドオープン】同じ首位でスタートした小田孔明のバーディーラッシュについていけなかった。石川遼は「いいプレーはした。力は出し切ったが…。(小田)孔明さんが素晴らしいプレーで、手の出しようがなかった」と悔しさをにじませた。4日間とも60台のスコアを並べたが、今季5勝目には届かず、充実感とともに無念さが残った。
 最終ラウンドを控えた朝の時点で、賞金王を決める意欲について「多少あった。そういう観点で注目されているので」と明かした。何とか首位に食らい付いて2打差で後半に折り返したが、11番(パー3)でピンまで10ヤードのアプローチを2メートルオーバーし「凡ミスした」と痛恨のボギー。正確無比なショットでバーディーを重ねる小田孔の前に戦意がしぼんでいった。
 それでも池田が19位に終わり、偉業の達成へ向けてまた一歩前進した。「単独2位で(賞金を)上積みできたし、先週よりは今週の方が賞金王には近づけたと思う」。今季最終戦の日本シリーズJTカップで池田が優勝しなければ、史上初の10代賞金王が決まる。有利な状況をより強固にし、最後の戦いに挑む。

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2009年11月29日のニュース