世界3位の穴井は初戦で裏投げ食らった!

[ 2009年11月15日 20:33 ]

男子100キロ級で初戦敗退し、引き揚げる穴井隆将

19歳に敗れ去った金メダリスト内柴/講道館杯

 【柔道・講道館杯】金メダルを奪えずに終わった世界選手権の代表は、ケガを抱える100キロ超級の棟田を除く6人が参加したが、誰も頂点にたどり着けなかった。再起を目指す日本男子の苦境が、さらに浮き彫りとなる結果になった。
 100キロ級で世界3位の穴井は初戦で格下の相手に強引な投げを仕掛け、裏投げを食らった。全日本王者のショックは大きく、書面で「集中力を欠いた試合をしてしまった。時間を置いて作り直す必要がある」と談話を発表した。
 60キロ級で世界2位の平岡は3回戦で敗退した。動きの鈍さは10月に右ひじの手術を受けた影響のためだが「言い訳はできない」とうなだれた。
 世界選手権後で、それぞれが精神的な盛り上がりに欠けたのは確かだろう。日本男子の篠原監督はそれを承知の上で「結果がすべて。駄目な選手はこれから消えていってもらう」と切り捨てた。
 66キロ級で新鋭の海老沼が優勝するなど明るい兆しもあったが、世界で戦えるかは未知数だ。今後の強化策について、全日本柔道連盟の吉村強化委員長は「ベテランと若手を競わせ、厳しくやっていくしかない」と、従来通りの言葉を繰り返すしかなかった。

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2009年11月15日のニュース