早くも“圏内!”遼くん全米オープン行ける!

[ 2009年5月12日 06:00 ]

<「第10回叙々苑カップ芸能人ゴルフチャンピオン決定戦>ハーフを終え、焼肉をほお張る石川遼

 全米オープン“出場圏内”だ。石川遼(17=パナソニック)の次戦となる全米オープン日本最終予選(25日、茨城・龍ケ崎CC)に与えられる出場枠が、昨年の2枠から3、4枠に増える見込みであることが11日、分かった。現在のエントリー人数は42人で、世界ランクで上から3番目の石川は、実力通りにプレーできればマスターズに続いてメジャー出場に手が届く。石川はこの日、千葉・総成CCでのスポニチ後援第10回「叙々苑カップ芸能人ゴルフチャンピオン決定戦」にスペシャルゲストとして参加した。

 全米オープン出場を目指す石川に朗報だ。日本最終予選には日本ツアーやアジアンツアーの優勝者と昨年の賞金ランク上位25人、米国内のローカル予選を勝ち抜いた選手らが出場するが、4月末の締め切りまでに42人がエントリー。昨年は12人の出場だったため、本戦出場枠は前年よりも1つ減らされて2枠だった。関係者によれば、今回はエントリーが大幅に増えたため予選直前に発表される出場枠は3枠、もしくは4枠まで増える見込みだという。
 昨年は12人中9位で出場権を逃した石川だが、現在の世界ランクは85位。この日明らかになった予選出場メンバーで石川より上位は56位のP・マークセンと78位のB・ジョーンズだけ。ランキング通りの力を発揮できれば出場権に手が届く計算だ。全米オープンはタフなコースセッティングで4大メジャー随一の難度を誇る大会。4月のマスターズでメジャー初出場を果たした石川も、帰国直後に「この1カ月の遠征でまた米国の大会に出たい気持ちが強くなった」と意欲を見せていた。
 9日には千葉県内の尾崎将司邸を訪問。ドローが持ち球の石川だが「ドローばかりだとドローの幅が大きくなってだんだんフックが出る」と説明を受け、ドローとフェードの打ち分けに取り組んだ。みかん箱の上にゴム製のティーを立て、長さ25インチ、重さ1キロの短く重いドライバーを使用。打ち込みは1000球にも及び、ジャンボから「体の回転が球の飛び出しに合ってきた」と褒め言葉をもらったという。
 男子ツアーは3週間試合がなく、この日は「叙々苑カップ」でラウンド。ゲスト参加だったが、同組で回った作曲家の平尾昌晃(71)が「あまりの真剣さに驚いた」と言うプレーぶりで、「きょうもホールによってドライバーの弾道のイメージを変えた」と尾崎邸での練習の成果を試して手応えもつかんだ。「試合のない期間に、こういうコースを回る機会は貴重だし、自分に生かしていきたい」。今週末もチャリティーゴルフ大会に参加するなど実戦形式の調整を重ね、メジャー出場を狙いにいく。

 ▼全米オープンの出場資格 過去10年の優勝者や前年大会の15位以内、前年の米ツアー賞金ランク30位以内や欧州ツアーの同ランク15位以内、5月25日時点の世界ランク50位以内、地区予選通過者など。日本ツアーでは前年の賞金ランク1位と2位に資格があり、片山晋呉と矢野東が出場。米ツアーの賞金ランクで今田竜二も資格を得ている。本戦は6月18日からニューヨーク州のベスページステートパーク・ブラックコースで開幕する。

 ◆日本最終予選のエントリー選手 42人中22人が日本人。谷原秀人や星野英正、小田孔明、富田雅哉ら。海外選手では昨年も出場権を得たW・リャンやハワイでのローカル予選を通過した13歳のスカイ・イナコシ、石川と同じ17歳の韓国人選手2人が含まれている。

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2009年5月12日のニュース