遼くん「もっと大きなゴルフを」

　ツアー初の首位発進を心のどこかで意識していたのだろう。「もっと大きいゴルフをしたかった。ゴルフ自体が縮こまっちゃった」。多くの選手がスコアを伸ばす中、石川はパープレーでトップの座を守れなかった。前半に２ボギーで後退し、最初のバーディーを奪ったのは１２ホール目だった。

　ただ、上がり２ホールは連続バーディー。１４番に差しかかったころ「ちょっと体重移動が少ないかな」と、ふとスイングが気になったという。修正は的中し、首位と３打差の好位置に踏みとどまった。
　出だしのダブルボギーから猛烈に巻き返し、８バーディーをマークした同組の今田に、石川は「考えられない」とうなる。不調を終盤まで引きずった自分について「気持ちが弱いだけ。今田さんを見れば分かる」。米ツアーで結果を残したタフな精神力に感服した様子だ。
　まだ３６ホール残っている。「最終日のスタートでトーナメントリーダーと呼ばれるように」と、追い掛ける立場になった第３ラウンドの目標に首位奪回を掲げた。