真央、得意のジャンプに不安残す

[ 2008年11月14日 09:05 ]

フランス杯の公式練習で調整する浅田真央

 フィギュアスケートのグランプリシリーズ第4戦、フランス杯は14日にパリで開幕し、女子ショートプログラム(SP)は同日夜(日本時間15日未明)に行われる。昨季の世界選手権チャンピオン、浅田真央(愛知・中京大中京高)は13日の公式練習で今季初戦に向けて調整したが、得意のジャンプに不安を残した。

 高難度の新技、3回転半―2回転の連続ジャンプは、一つ目のトリプルアクセルが不安定だった。フリーで2度の挑戦を目指していた3回転半を「調整が間に合っていないから」と一つにとどめる方針に変更したことからも、万全ではない状態がうかがえる。
 しなやかさに力強さも備わってきた滑りは秀逸で、表現力を示す演技点は高得点が期待できそうだ。リスクが高いジャンプを避けても十分に争える実力があるだけに、シーズン序盤は「今できることをしっかりやる。(技を)一つ一つ確実に決めていけたらいい」とミスのない演技で好発進を目指す。
 「ファイナルに向けた1戦目なので、確実に順位を取らなければいけないし、次に気持ち良くいけるようにしたい」と浅田真。SP当日の練習で、いかに修正を図り、本番へ照準を合わせてくるのか。世界女王の力量が試されるところだ。(共同)

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2008年11月14日のニュース