時津風親方「兄弟子3人も被害者」

[ 2008年10月9日 06:00 ]

 時津風部屋の時太山(ときたいざん、当時17、本名・斉藤俊=たかし=さん)が暴行死した事件で、傷害致死罪に問われた兄弟子3被告の第2回公判が8日、名古屋地裁で開かれ、現時津風親方(元幕内・時津海)が証人として出廷。「亡くなったことは本当に申し訳ない気持ち」と遺族に謝罪し、「3人は山本さん(山本順一被告=元時津風親方)にやれと言われた。自分から見たら(3人も)被害者ではないかと思う」と情状酌量を求めた。

 5日に断髪式を終えた現師匠がスーツ姿で法廷に登場すると、伊塚雄一郎(25)、藤居正憲(23)、木村正和(25)の3被告は大粒の涙をこぼし、ハンカチで何度も顔をぬぐった。時津風親方は元親方について「雲の上の存在。逆らうことは許されない」と指示は絶対だったと証言。「私がいたとしても逆らうことはできない」と主張した。約20分間の尋問を終えた現親方は、元親方が否認しているとみられる点について「ちょっと情けないと思います」と本音を漏らし、3被告が有罪となって相撲協会から解雇された場合は支援を続けていく方針を明かした。

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2008年10月9日のニュース