錦織 シングルスでベスト8に進出

[ 2008年10月9日 22:23 ]

 男子テニスのストックホルム・オープンは9日、スウェーデンのストックホルムで行われ、シングルス2回戦で18歳の錦織圭(ソニー)はドミニク・フルバティ(スロバキア)を6―1、1―6、7―5で下し、ベスト8に進出した。世界ランキングが自己最高の77位となっている錦織は、第1セットを6ゲーム連取で制したが、第2セットはあっさりと失った。両者譲らぬ接戦となった最終セットは5―5から相手サーブを破り、粘るベテランを押し切った。

 息を吹き返したベテランを最後は力でねじ伏せた。得意のフォアハンドをたたき込んで勝負を決めると、錦織はガッツポーズで歓声に応えた。手放しかけた流れを再び手繰り寄せる底力が、今季の大躍進の原動力だ。
 対戦相手のフルバティは4年前に世界ランキング12位まで上昇したが、昨秋に右ひじ手術を受けて現在は396位。第1セットはミスを連発する相手から6ゲーム連取で快調に滑り出した。だが漂いかけた楽勝ムードは、第2セットに一転する。捨て身で繰り出す相手の強打が決まりだし、逆に1―6で失った。
 最終セットは好ラリーの応酬となる接戦。4―4から錦織はブレークする絶好機を握ったが、相手の粘りでものにできなかった。だが気落ちしても不思議でない次の自身のサービスゲームをきっちりキープ。跳び上がって打つ得意のフォアハンドでこのゲームを締めくくり、5―5からのブレークに結び付けた。
 疲労性の右ひざ痛に耐えた6日の1回戦で第8シードに逆転勝ち。この日もテーピングは施したが、痛そうなしぐさはなかった。伸び盛りの18歳がベスト8に進出した。(共同)

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2008年10月9日のニュース