壁が破れない…柳本ジャパン最下位終戦

[ 2008年7月14日 06:00 ]

日本―ブラジル 第1セット、スパイクを放つ栗原

 女子バレ―ボールのワールドGP決勝リーグ最終日は13日、横浜アリーナで行い、世界ランキング8位の日本は世界ランキング1位のブラジルにストレート負けし、6チーム中、最下位で大会を終えた。女王になすすべなく敗れ、01年から続く連敗は22に伸びた。5連勝のブラジルは2年ぶり7度目の優勝。北京五輪前最後の公式戦を終えた柳本晶一監督は本番への手応えをアピールしたが、上位に歯が立たず、厳しい現実を突きつけられた。

【Go!アスリート 柳本ジャパン】

 リードを奪っても逃げ切れず、追いつめても届かない。3セット合わせて、わずか1時間19分のストレート負け。竹下主将は「手応えを感じた5日間だった」と振り返ったが「もう1度、チームとして形をつくって本番に向かいたい」と危機感も口にした。

 五輪本番に向け、各国がメンバーをテストする中、日本は最後までほぼベストで戦った。結果的にエース栗原が83得点でベストスコアラーを獲得したものの、チームは最下位。本人は「やってはいけないミスもあったし、取らなきゃいけないところで取れていない」と厳しい表情だった。
 「1つ1つのパーツは世界に通用する部分が出てきたし、あと一歩」と柳本監督は話したが「そのあと一歩が難しいかもしれない」と本音も口にした。24年ぶりのメダルを目標とする日本に残された時間は少ない。

続きを表示

2008年7月14日のニュース