本命ウッズだ!“重馬場”オーガスタ

[ 2008年4月9日 06:00 ]

大人からチビっ子までみ~んなウッズの快挙を待っている

 米男子ゴルフの今季メジャー第1戦、マスターズ・トーナメント(10日開幕)の公式練習が7、8の両日に米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7455ヤード、パー72)で行われ、初の年間グランドスラムに挑むタイガー・ウッズ(32)が念入りにコースをチェック。今年はフェアウエーもグリーンもたっぷりと湿気を含んだ“重馬場”で、ウッズにとっては攻めやすい条件が整った。

 7日は曇り空。前週からの雨をたっぷりと含んだコースへ、ウッズは早朝から飛び出していった。「優勝しても、次の大会は1番のティーショットから新たな戦いが始まる。その気持ちはいつも変わらない」。今季4戦3勝。オーガスタでも過去4度の優勝を誇っているが、それでも慢心することなく“戦場”に戻ってきた。PGAツアーが誇る絶対王者。今季は誰も成し遂げていない同一年度の4大大会制覇に期待がかかっているが「それは想定内だ」と堂々と口にしている。
 そんなウッズにオーガスタが味方となった。コースは湿気たっぷり。スプリンクラーで間断なく水分が供給され、フェアウエーでの転がりが極端に少なくなった。同じく練習ラウンドを消化したベテランのデビッド・トムズ(41)は「非常に湿っている。従来の攻め方を変えざるをえない」と変化をすぐに察知。昨年までは9IやPWでの第2打が目立ったが、この日は5I、6Iを手にする選手が続出した。
 週末の天気予報は雷雨と出ており、さらに芝が重たくなることは確実。昨季は非力なザック・ジョンソン(32)が優勝したが、今年はウッズのように飛距離とショットが持ち味のプレーヤーに断然有利なセッティングになった。年間4冠への第1歩。柔らかな緑の中で、ウッズの自信に満ちた挑戦がまもなく始まる。

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2008年4月9日のニュース