山川あずさの美しく生きよう

世界には自分と違うものがたくさんあるものです

[ 2018年12月5日 05:00 ]

ハレアカラ火山の山頂からの景色。小さなことはどうでも良くなってしまうような雄大さに圧倒されます。
Photo By スポニチ

 先日ハワイに行きました。今回は初めてのマウイ島。友人がコテージを営んでいるのでそこに宿泊して、瞑想ワークショップを開催する運びとなったのです。

 ハワイに行かれたことがある方はわかると思うのですが、島によって空気というかエネルギーが違います。私のマウイ島の印象は、「おとな」というイメージ。

 洗練されていて、落ち着いているという印象を受けました。高級リゾートも多く、実際にセレブリティな方々もたくさん住んでいるようです。とはいえ初めて訪れてマウイの何を知っているわけでもないので、勝手のイメージにすぎませんが。。。

 マウイ島は二つの島がある日の噴火によって一つにくっついてできた島なのだそう。確かに二つの島が合体した形をしています。この島のエネルギーは「統合」というテーマがあるという人もいます。違う者同士が合わさって調和するエネルギー。今回の旅の体験はまさにそんな感じだったように思います。

 今回一緒に旅をしたのはみんなで9人。夫婦、家族、親子、独身女性、独身男性とバラエティに富んだカテゴリーのメンバー。しかも皆さん個性的でほぼ同じコテージでの共同生活となるため、どうなることかと思っていました。

 旅をして人間関係でほとほと疲れたという経験をしたことはないでしょうか?私も若い頃にはありました。未熟さゆえに旅の疲れが出てくるとみんな各々にわがままになったり、自分とは違う考えや行動パターンを持っていることにイライラしたりストレスが溜まる旅をしたことがあります。

 しかし、今回共に旅をさせていただいたメンバーは、みんなが個性的でありながら完璧に調和して穏やかに健やかに共に生きることができるということを感じさせてくれました。

 一人一人、好きなこと、嫌いなこと、気分が乗らないこと、やりたいことが違います。一緒に材料を調達し、ご飯を作って食べ、後片付けをしたり掃除をしたり、まさに共同生活。

 子供もいていろんなペースがあるにもかかわらず、誰もがゆったりとリラックスして過ごすことができている空間だったのです。

 実はこれ、ひとえに瞑想のなせる技なのです。瞑想が、快適な旅とどう関係があるのか説明します。

 瞑想的な視点というのは客観的な視点ともいえます。

 例えば、嫌いな人がいたとします。客観的に見ていると「あ、私、この人嫌いなんだな」とまず気がつきます。一般的には嫌われた方の人に非があるかのような気持ちになり、「あの人のここがダメ」とか「ここは良くない」と批判します。

 ところが瞑想的な視点に立っていると「私、この人の厚かましいところが嫌いみたい」と気づきが深まります。そして「厚かましい態度」に反応する自分がいるということに気がつき、過去の経験から厚かましい態度に関して何らかの嫌な体験があったことによる反応を自分が持っているということに気がつきます。

 人の何かを見て、反応しているのは「自分」なのです。そこに気がつくとイライラが起こりません。反応する自分がいるだけなのです。反応は、気づいて意識的になると不思議となくなっていくことがほとんどです。

 そして今回のメンバーは、瞑想的視点を持った人たちなので、旅の中で気に食わないことや不快なことがあったとしてもそれを静かに観察して「自分の中にある反応を深く見つめる」ということで解決していくすべを知っていたのです。

 夫婦でも家族の中にもいろんな反応は起こります。多くの人は大抵「あいつが悪い」とイライラして相手を変えようとします。変わらなければ責めるでしょう。

 「統合」とは、自分とは違った価値観の相手をそのままにして受容するということ。嫌いなものを抱きしめるという姿勢なのです。

 この視点を持つことができると人生はとても穏やかなものになります。世界には自分と違うものがたくさんあるものです。違っていることを楽しめるようになると世界が楽しくなってきます。

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