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こだわり旬の旅

【岩手・八幡平&宮城・松島】楽園と呼ばれた鉱山の足跡をたどる

[ 2016年5月3日 05:30 ]

こちらもリニューアルオープンした八幡平市松尾鉱山資料館
Photo By スポニチ

 八幡平市には東洋一の硫黄鉱山があった。1914年(大3)に開業、69年(昭44)に閉山した「松尾鉱山」で、標高約900メートル位置し、最盛期の53年前後には従業員約4000人、家族合わせて約1万5000人が生活。住宅、病院、売店、学校、郵便局、銀行、娯楽施設などが設置され、セントラルヒーティングや水洗トイレなどが導入されたことから「雲上の楽園」と呼ばれた。

 その足跡をたどる「八幡平市松尾鉱山資料館」が2年前、リニューアルオープン。鉱山全体模型、関係写真、作業工程などさまざまな資料を展示。露天掘跡地は経産省から「地域活性化に役立つ近代化産業遺産」に認定されている。鉱山が一つの町として栄えた様子は世界遺産の軍艦島(長崎県)にも似ており、資料だけでも一見の価値ありだ。JR花輪線大更駅からバス。(電)0195(78)2598。

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