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こだわり旬の旅

【埼玉・秩父】試行錯誤を重ねて生まれた新名物「豚玉丼」 味も見た目もインパクト十分!

[ 2022年1月30日 14:59 ]

8年連続金賞を受賞した、たぬ金亭の豚玉丼。三元豚のやわらかさはハンパない
Photo By スポニチ

 三大氷柱とともに、もう一つの目的が、三十槌の氷柱に向かう国道140号線沿いにある「たぬ金亭」の豚玉丼を味わうこと。秩父味噌を使った特製ダレに漬けて煮込んだブロック状のハーブ三元豚をご飯に盛り付け、温泉卵と青ネギ、揚げ玉をトッピングした丼で、全国丼連盟主催の「全国丼グランプリ」豚丼部門で8年連続金賞に輝いた秩父新名物だ。

 ログハウス風のしゃれた建物の同店を訪ね、小盛り(サラダ、みそ汁、香物付き、850円)から特盛り(同1800円)まで4種類の中から普通の中盛り(同1000円)を頼んだが、運ばれてきた豚玉丼はボリュームたっぷり。豚肉の濃茶、卵の白と黄、ネギの青、揚げ玉の薄茶と彩りも豊かだ。

 味もインパクト十分。三元豚はとろけそうなほど軟らかく、コクがあり濃厚。それを温泉卵の甘味がまろやかに包み込み、豊潤なうま味が口いっぱいに広がる。箸よりレンゲの方が食べやすく、あっという間に平らげてしまった。

 「秩父といえばわらじかつや豚肉の味噌漬け。それに勝てるのは何か、と試行錯誤した結果、産まれたのが豚玉丼」と、8年前に脱サラで店を開いた新井和夫さん。その後、豚玉丼をベースに、2種類のチーズをのせたチチブ丼、とろろを掛けたながとろ丼、秩父に多い神社にあやかりジンジャー(生姜)をのせたジンジャー丼という“ご当地丼”を考案。さらに、家庭でも同じ味が楽しめるレトルトパック「豚玉丼の具」の販売(通販も)に続き、昨年の7年連続金賞受賞を記念して7つのトッピングで豚玉丼を飾ったご当地丼の集大成、お祭り丼も誕生。次は何を食べようか、贅沢な悩みが生まれそうだ。

 秩父鉄道武州中川駅から徒歩約10分。(電)0494(54)1811。    

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