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こだわり旬の旅

【神奈川・相模原&藤沢】60メートル灯台が大キャンドルに変身!江の島に輝く“光の宝石”

[ 2022年1月5日 14:58 ]

シーキャンドルから地上までイルミネーションが伸び、幻想的な江の島の「湘南の宝石」 
Photo By スポニチ

 「10、9、8…」。午後5時、海抜60メートルの湘南の宝石のメーン会場、江の島サムエル・コッキング苑(庭園)で、アナウンスと見物客によるカウントダウンに合わせて、イルミネーションが一斉に点灯された。「オォ~!」。その瞬間、見物客から上がる大歓声。暗闇が一気に“光の宝石”と化した。

 主役はコッキング苑内に建つ、高さ約60メートルの江の島シーキャンドル(展望灯台)。現役の灯台で、同42メートルの屋外展望室から360度、直径70メートル強にわたり、白色系のイルミが傘のように地上まで伸びる。まさに光の大空間。ほかでは見られない絶景イルミスポットだ。

 地上のそれも負けていない。苑内の森の小路を歩くと、青と白が中心の透明感あるイルミが続き、不思議な浮遊感に包まれる。「私たちは宇宙空間のようと言ってますが、そんな錯覚を覚える場所ですね」と案内してくれた江ノ島電鉄の鈴木輝行さん。宇宙がどんなものかは知らないが、さもありなんと思わせる美しさだ。

 小路と交差するように設けられているのが光のトンネル。小さなLED電球が無数にぶら下がり、電球密度は日本一とか。中央部には最高級クリスタルのスワロフスキー・クリスタルをふんだんに使用したシャンデリアが取り付けられ、“光の共演”を見せている。

 苑外にも中津宮広場、亀ヶ岡広場などイルミスポットは数多くあるが、苑内だけで大満足。ほとんどが同電鉄の関係者の手によるものというが、逆にそれが手作り感や作り手のぬくもりを感じさせる。しかも1時間もあれば見学できて疲れないし、200円という格安な入苑料、それでいて迫力のイルミも見られるという高コスパ感。色や規模が派手さを増す一方のイルミだが、こんな存在があってもいい。

 江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩15分。シーキャンドル昇塔料500円。2月28日まで。問い合わせは江ノ島電鉄=(電)0466(25)3525。    

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