こだわり旬の旅

【新潟&山形】目も舌も大満足!観光列車「海里」で日本海の美食&絶景堪能

[ 2019年12月1日 14:00 ]

桑川駅で下車し、見た夕日。海里だけでできる体験だ
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 新潟県と山形県・庄内エリアを結ぶJR新潟―酒田駅間に観光列車が登場した。「海里(かいり)」。JR東日本が同エリアで開催中のデスティネーションキャンペーン(DC)「日本海美食旅(ガストロノミー)」に合わせて運行開始したもので、沿線の海や里の食と景色が楽しめる。明治中期まで北前船によって広がった日本海の食と絶景に触れようと車中の人となった。

 江戸時代から明治時代にかけ、物流の要として航行した北前船。その一大寄港地だった新潟に、日本海の食文化を蘇らせようというのが日本海美食旅で、ガストロノミーとは「美食学」を指す言葉。海里はまさにそれを具現化した列車といっていいだろう。

 午前10時12分、新潟駅を出発した海里(下り)は「夕日」と「新雪」をイメージしたサンセットオレンジとホワイトで彩られた4両編成。乗車・指定席券で乗車できるリクライニングシートの1号車、コンパートメントシートの2号車、売店・イベントスペースの3号車、びゅう旅行商品で乗車できる4号車という構成で、乗ったのは美食旅が堪能できる4号車。2人掛けと4人掛けのシートを備えたダイニング車両だ。

 まずはウェルカムドリンクの地ビール「エチゴビール」で乾杯。ノドがうるおったと思う間もなく、主役「新潟の食」の登場だ。12月のメニューは、新潟市の日本料理「行形亭(いきなりや)」の2段重ね弁当と椀にデザート。壱の重には新米コシヒカリやがんもどきを煮た飛竜頭煮おろし、弐の重にはかしわ(鶏肉)味噌漬や南蛮エビ蓑揚げなど地元食材を使った多彩な料理が盛り付けられ、思わずゴクリ。行形亭は江戸中期元禄時代創業で、300年以上の歴史ある老舗。11月にメニューを提供した江戸末期1846年創業の料亭新潟「鍋茶屋」と並ぶ、新潟市きっての料亭の味にハシも進んだ。

 もう一つの主役、車窓に流れる景色も負けていない。1時間もすると、鮭漁と温泉で知られる村上駅に到着。その辺りからマリンブルーに輝く日本海が目に飛び込んでくる。日本屈指の透明度を誇る「笹川流れ」が見える桑川駅では約20分停車。下車して海里運行に合わせて誕生した待ち合わせ室で絶景を堪能した後は、海岸線に降りて小さなカニや魚と戯れたり、隣接する道の駅「笹川流れ(夕日会館)」でお土産を購入。電車に乗りながら地上でも遊べるなんて、貴重な体験だ。

 また、桑川―越後寒川駅間では日本海の美しい景観をじっくり楽しめるよう徐行運転するなど、すべてが“乗客ファースト”。温泉が有名なあつみ温泉駅を過ぎると列車は再び内陸に入り、午後1時19分、酒田駅に到着。追加注文した地酒「太洋盛」(大洋酒造)の酔いも手伝って、心地良い約3時間の“鉄旅”だった。

 ▽行かれる方へ 上越新幹線で東京から新潟まで約1時間40分。海里は全車指定席。旅行商品は片道1万3800円。下りは車内で使える買い物券500円付き、酒田駅発の上りは鶴岡駅前の「FOODEVER彩鶴」の専用待合室でドリンク&スイーツのサービス、お土産プレゼントあり。上りでは鶴岡市の庄内イタリアン「アル・ケッチァーノ」がメニューを提供。DCは12月末まで。問い合わせはびゅう予約センター=(電)0570(04)8928、JR東日本問い合わせセンター=(電)050(2016)1600。  

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