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こだわり旬の旅

【沖縄】マリンスポーツだけじゃない!四輪バギーで満喫“やんばるの森”

[ 2019年5月4日 21:30 ]

森の中を疾走する四輪バギー。実にそう快だ
Photo By スポニチ

 人気の離島を訪ねようと出掛けた沖縄で、意外なアクティビティに出会った。海ではなく陸で楽しむ四輪バギー運転。悪天候で船が欠航したため、急きょ予定を変更して体験したアドベンチャーだが、爆音を響かせながら“やんばる(山原)の森”のオフロードを駆け抜けるのは実にそう快。マリンスポーツとは違うスピード、スリル感も味わえて一度で魅了された。

 ブウォ~ン!ブウォ~ン!トラックのような無骨なタイヤを履いた四輪バギー。レンタルのヘルメットにレインコート、長靴姿で座席にまたがり前部のボタンを押すと、エンジンの美爆音ならぬ猛爆音が響き渡った。右ハンドルの下に付いたレバーがアクセル。前方に押し出せば前進するのだが、その加減が分からず、後ろに頭を取られながら勢いよく発進した。

 那覇空港から車で約2時間半のアドベンチャーランド「どきどきヤンバルンチャー」で体験した「バギーライドツアー」。名護市に広がる約5万平方メートル(東京ドーム1個分)もの敷地を四輪バギーで駆け抜けるアクティビティで、豪州ケアンズから上陸。16年(平28)4月に「どきどき…」がオープンして以来、免許も必要ないとあって連日予約殺到という人気ぶりなのだ。

 「当初は雨の日の海の代替アクティビティとして楽しまれていたんですが、最近はこれを目的に来られるお客さまが増えました」と社長の木村房祥さん(38)。この日は木村さん自らバギーの乗り方を指導してくれたが、まずは練習場で左右両回りをこなした後、等間隔に置かれたカラーコーンを旋回。「曲がるときは体を傾けるのでなく、ハンドルを曲げること」と木村さんの声が飛ぶ。

 慣れたと思う間もなく出発。木村さんを先頭に参加者8人が一列となってオフロードを進んでいく。コースはモトクロスの公認コースで、コブや坂道があちこちに。加えてこの日は雨天でぬかるみもあり、体が跳ねたり、反り返ったり、泥をあびたり…カーブではコースを外れないようにとハンドル操作に必死。「駆け足程度の速度」(木村さん)というものの、時速40~50キロは出ているのでは、と思えるほどスピード感も半端ない。

 途中、バギーを降りて、亜熱帯ならではの植物が生い茂るやんばるの森を散策。恐竜時代から生息し、沖縄以南でしか見られないという木生シダのヒカゲヘゴなどを見学すると、緊張感もほぐれていく。そのせいか、再度バギーに乗っての帰路はそう快さを感じる余裕も生まれて笑顔でゴール。離島に変わるバギー体験だったが、まさに「ドキドキ」「ワクワク」の1時間。達成感にも似た満足感に、降り続く雨も気にならなかった。

 ▽行かれる方へ 沖縄旅行はJTBのツアーを利用すると便利。「旅の過ごし方BOOK」が無料配布され、空港からの手荷物無料配送やレンタカーの優先貸し出し、ホテルの「たびカフェ」無用利用、離島でのマリンスポーツ用具貸し出しなどの特典が付く。バギー乗車料も通常6500円が5800円に。那覇空港からエアポートシャトルバスが1日26便運行。問い合わせはJTB旅の予約センター=(電)0570(023)489。

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