こだわり旬の旅

【北海道・旭川&夕張】4・1ラストラン…夕張支線は“お別れフィーバー”

[ 2019年3月1日 14:58 ]

3月いっぱいで姿を消す夕張支線の電車。夕張駅では名残を惜しむ鉄道ファンが黄色いハンカチを振る
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 閉園の危機を脱した旭山動物園のように、相次ぐ炭鉱の閉鎖などで陥った財政破たんから立ち直りを見せているのが、旭川と同じ道中部にある夕張市。鉄道の廃止や炭鉱遺産の活用などで活性化に向けた取り組みが行われているが、その一つ、4月1日に廃止される石勝線夕張支線(新夕張―夕張駅間16・1キロ)に乗って、夕張に向かった。

 夕張炭山で産出される石炭輸送を行うため1892年(明25)に開業してから127年。廃線まであと1カ月に迫った2両編成の車両は鉄道ファンなどでほぼ満員。洋風の駅舎が印象的な夕張駅でも多くの鉄道ファンがカメラを手に待ち構える。廃止直前の3月16〜31日は3往復増便して8往復するというが、“お別れフィーバー”はさらなる高まりを見せそうだ。

 消えるものがあれば残るものも。途中の清水沢駅近くには、石炭採掘でにぎわった当時をしのばせる炭鉱住宅やズリ山、自家発電所跡などが点在。これらを活用して地域内外の人々がふれあい、交流する「場」づくりが展開されている。

 また夕張駅からバスで約5分、昨年4月にリニューアルオープンした「夕張市石炭博物館」(入館料1080円、雪のため4月27日から営業)=(電)0123(52)5500=は、炭鉱(ヤマ)に関する歴史、労働者の生活の様子などを機械や器具、人形などさまざまな展示物で紹介。模擬坑道は採炭を行っていた本物の坑道で、実際の石炭層にも触れることができる。

 夕張駅から車で5分の夕張神社=(電)同2339=は、炭山と鉄道の安全祈願のため神殿を造営したのが発祥とされる街の守り神。社宝として東郷平八郎直筆の書があり、夕方、雪化粧した81段の石段沿いに20基の灯籠が灯る光景は感動的。炭鉱時代に思いを馳せながら階段を上るのも悪くない。

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