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こだわり旬の旅

【福島・会津】厳寒でも船内あったか〜檜原湖でワカサギ釣り 釣って食べて楽しさ2倍!

[ 2019年2月1日 19:00 ]

ワカサギを一荷(2匹同時)で釣り上げて大喜びの女性釣り客
Photo By スポニチ

 冬の風物詩、ワカサギ釣りを一度は体験してみたいと、福島県は会津地方・裏磐梯の檜原湖(北塩原村)へ出掛けた。釣り宿では釣り具などをレンタルしており、手ぶらで訪ねてもOK。時期が早く、東北地区で展開されているJR東日本の秋・冬観光キャンペーンのポスターのように氷上穴釣りはできなかったが、なんとか8匹をゲット。旅の楽しさを倍増させてくれた。

 1888年(明21)7月の磐梯山(標高1816メートル)の噴火で生まれた桧原湖。今でも場所によっては水没した村落跡が水中に見えたり、水位が下がるこの時期(冬〜春)は大山祇(おおやまづみ)神社の鳥居が姿を見せたりするが、過去と現在の境界をなす湖面には家屋のような建物が何事もなかったように浮かんでいた。

 同湖畔にある「第1ゴールドハウス目黒」のドーム船。午後2時、小雪混じりの厳寒の中、湖岸から小型ボートで向かうと、船内は石油ストーブでアッたか〜。床に開けられた2列の溝が釣り場だが、驚いたのは借りた竿が電動ということ。糸の上げ下げすべてがボタンひとつでOKなのだ。これなら「楽勝!」と、竿の下げボタンを押して糸を垂らした。

 仕掛けはハリ1号、5本バリ、餌は紅サシで「竿の柄を箱の上や板場などに置いて支点にし、トントンと当てるようにして上下させ、先が動いた瞬間、合わせて糸を上げるんです」と係員。言われた通りトントンしていると、竿先がグイと下がった。すぐに合わせて上げボタンを押すと、来た〜!体長10センチ強の良型。思わずガッツポーズだ。

 だが、これで油断したのか、その後は合わせ損なったり、バラすなどして我慢の一途。近くの女性客が次々と釣り上げていくのを横目にねばった結果、1時間でなんとか8匹を釣り上げた。女性客の18匹には見劣りしたが、当たりが来たときは快カ〜ン。ワカサギにハマる人の気持ちが分かるような気がした。

 ワカサギ釣りの楽しさはこれで終わらない。ゴールドハウスでは釣ったワカサギをレストハウスで天ぷらにして出してくれるのだ。もちろん、持ち帰ってもいいが、釣った直後の新鮮なワカサギの味は格別。塩を少々ふりかけて口に運ぶと、カリッとして香ばしく、酒の肴に最高。釣れなくても提供してくれるというからうれしい。

 「昨年4〜5月に2億3000万匹の稚魚を放流しました。初心者でも3時間で40匹ほど釣る人もいますが、マメに餌を交換して、まじめに釣ることがコツ」とゴールドハウス社長の目黒善一さん。2月には氷が張って穴釣りができるそうで、「いよいよワカサギ釣りの本番」(目黒さん)。リベンジにもう一度、来なければなるまい。

 ▽行かれる方へ JR磐越西線猪苗代駅からバス約50分。車は磐越道猪苗代磐梯高原IC利用。初心者向け体験コース半日5000円、1日5800円、経験者竿持ち込みコース1日4000円(全レンタル込み)。ワカサギ釣り3月末まで。問い合わせは第1ゴールドハウス目黒=(電)0241(32)2523。

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