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こだわり旬の旅

【岩手】食べ方にも作法が…麺だけじゃない岩手グルメ「餅本膳」を味わう

[ 2017年12月28日 17:57 ]

酒蔵とは思えないおしゃれな建物がたたずむ世嬉の一酒造
Photo By スポニチ

 盛岡のグルメといえばわんこそば、冷麺、じゃじゃ麺の“三大麺”だが、東北新幹線一ノ関駅から徒歩10分の蔵元「世嬉の一酒造」のレストラン「せきのいち」で、約450年前から地元に伝わる郷土料理「餅本膳」を味わった。あんこ餅、くるみ餅、雑煮のほか、なます(大根おろし)、たくわんが載ったお膳で、本来はお祝いの日に「餅本膳儀礼」を行って食べるのだという。儀礼は司会者の指示に従ってなますを一口食べた後、あんこ餅から食べていくそうで、今でも宴会などで実施されている。

 もちろんレストランでは普通に食べていいのだが、正式な話を聞いてはそうもいかず、儀礼にのっとり舌鼓。大正時代、訪れた閑院宮載仁親王に「世の人が喜ぶ酒を造りなさい」と言われたことから世嬉の一酒造という名前になったというが、餅本膳も喜ばしい料理だった。(電)0191(21)1144。

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