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こだわり旬の旅

【和歌山・みなべ&田辺】梅染、ジャム…世界が認めた梅の産地で手作り体験

[ 2017年5月4日 05:31 ]

梅染工房で体験したハンカチの絞り染め。参加者の個性がいろいろな作品を作り出す
Photo By スポニチ

 薪炭林(しんたんりん)を残しつつ山の斜面に梅林を配置し、崩落防止などの機能を持たせながら高品質の梅を生産する「梅システム」が世界農業遺産に認定されたみなべ・田辺地区。特にみなべ地区は梅の生産量日本一で、さまざまな梅の体験やグルメが楽しめる。

 梅農家の主婦たちが紀勢本線南部駅からバスで約5分の「みなべの里梅染工房」=(電)090(8750)3284=で行っているのが梅染め体験(1500円+材料費)。室町時代に盛んだった梅染めを復活させようと梅染愛好会を結成して始めたもので、ハンカチやストールを梅の木や皮を砕いて煮出した染液で染める。記者もハンカチの絞り染めに挑戦。白い布地の、模様を出したい部分を輪ゴムで巻いて染液で15分煮込み、水で絞った後、干すなどして乾かせば完成。淡いピンク地でゴムの部分が白く浮かび上がるような感じで、満足の出来映えだ。

 工房からタクシーで約20分の梅干しメーカー・岩本食品「ぷらむ工房」=(電)0739(74)2406=では梅いちごジャム作りを体験(1500円)。解凍した完熟梅700グラムといちご300グラム、砂糖500グラムをホーロー鍋に入れて中火にかけ、木べらで実をつぶしながら混ぜる。砂糖が溶けてきたらさらに砂糖を500グラム入れて約20分煮込み、透明感が出たら出来上がり。酸味と甘さのバランスがほどよく、こちらも大成功だ。

 残るはグルメということで、南部駅から徒歩17分の岩本食品直営「カフェ・ド・マンマ」=(電)同(72)2361=で「梅のジェノベーゼパスタランチ」に舌鼓。ガラス越しに南部湾が広がる絶景レストランで、パスタにミニピザ、デザート、ドリンクが付いて1980円。パスタのさわやかさとほのかな梅の味わいが絶妙で、これぞウメ〜!?

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