×

秋の夜長にアオリイカ53匹 引きよし食べてよし“王様”シーズン到来!

[ 2024年10月1日 04:30 ]

53匹を釣り竿頭に輝いた上條さん。流れるような動きはピカイチだった        
Photo By スポニチ

 【釣り新鮮便】引き味良し!食べて最高!の“イカの王様”アオリイカが新潟県直江津沖で釣れている。最近は数が出ているというから狙わない理由がない。魅力あふれるターゲットを目指し、直江津・えびすや釣具店に向かった。 (バリバスフィールドスタッフ・後藤 賢治)

 午後5時に出船し、ゆっくり約30分で直江津沖のポイントに到着した。アンカーをセットし船上にライトがともると、謙信丸・兼玉武雄船長からの「底まで30メートル。ハイどうぞ」との合図で、一斉に仕掛けが投入された。

 仕掛けは道糸がバリバス・アバニイカメタル「マックスパワーPEX9マーキング」0・6~0・8号+同「ショックリーダーエステル」3号1・5メートル、餌木は2・5~3・5号(ティプラン10~20グラム)を使用。

 狙うのは海底から2~5メートル上。餌木をいったん底まで落とし、すぐに竿をシャクり上げながらリールのハンドルを4~5回巻き、目線よりやや低い位置で竿先を停止させ5~6秒待つ。ここで乗ってこなければ、再び底まで落としすぐにシャクって…を繰り返す。当たりがあったら即合わせ。ドラグは乗った瞬間にラインが少し出る程度に調整する。アオリが水面近くに浮いてるのが確認できたら、オモリの軽い餌木で水面をストロークさせるのもいい。追いかけて乗ってくることもあり、集中を切らさないようにしたい。

 開始から1時間。辛抱の時間が続いたが、長野県千曲市の高久寛応さん(33)ら同乗者4人が立て続けにヒット。ライトに照らされた真っ黒な水面に白い影がボヤ~。上がったのは胴長10~20センチのアオリ。おいしさを知っている面々だけに食べ頃サイズに頬が緩む。

 筆者にも前触れがあり、思い切り合わせると竿が満月状態に。これは大きいぞと期待したが釣れたのは600グラムもある大型のコウイカ(スミイカ)だった。

 長野県塩尻市の上條裕二さん(34)は、同信濃町の長谷川太紀さん(32)と乗船。アオリ釣りのベテラン・上條さんは、手返し良く良型をゲットし続けている。浮いているアオリの姿を確認すると、餌木をサイズダウンさせすぐにヒット。流れるような動きに「上條さん、さすがですね」と話しかけると「長谷川さんの方が上手ですよ」と笑顔。食の方は?に長谷川さんが「刺し身をごま油と岩塩でレバ刺しのようにしたり、沖漬けも最高です」と話し、胴長25センチの大型を取り込んだ。

 その後も好乗りは続き、上條さんが53匹とこの日の竿頭に輝いた。兼玉船長は「アオリイカは一潮ごとに大きくなるので、これからが本当に楽しみです」と期待する。秋の夜長のアオリ釣り。絶好のチャンスだ。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、直江津・えびすや釣具店=(電)025(543)8316。出船は午後5時と同11時の2便。出船の1時間前に集合。乗合料金は1万円。

【最高!空心菜入りスミパスタ】
 釣れたアオリイカをよりおいしく料理してもらおうと、東京都福生市の「イタリア亭リオーネ」のオーナーシェフ・伊藤瞬さんに調理をお願いした。お薦めは「アオリの空心菜入りスミパスタ」。

 (1)アオリイカを刺し身用にさばき、外したスミ袋を小皿の中で搾り、スミを白ワイン(大さじ3)でのばす。(2)ニンニク(1片)のみじん切リ、鷹の爪少々をオイル(大さじ1)で炒め、香りが出たら切った空心菜、トマトソース、イカスミを入れ中火で炒める。(3)パスタは1人前100グラムを塩大さじ1を入れたお湯でアルデンテにゆでる。(4)、(2)と(1)と(3)とパルメジャンチーズを入れよく混ぜる。(5)皿に(4)を盛り付け、バジルとミニトマトを飾れば完成。身はお好みの大きさにカットしてOK。試食したスタッフ全員が「最高」と大絶賛。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る