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ショウサイ“大原サイズ” 2キロ超トラだ フグの大型シーズンやってきた! 大原・幸盛丸

[ 2024年9月26日 04:30 ]

秋のショウサイフグ祭りをたん能する山口さん
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】台風の通過で海がリセットされたおかげで、秋魚の好シーズンが到来した。千葉県大原のショウサイフグは1日の解禁以降、良型が順調に釣れている。しかもウマい。食欲も満たされるフグを求め、大原・幸盛丸から出船した。(国友 博文)

 「フグをさばくのが追い付かなくて、困っちゃいます」と上機嫌に話すのは幸盛丸の鈴木光雄船長。下船後にふぐ処理師の免許を持つ船長がさばいてくれるのだが、その数がハンパないのだそう。好調に釣れている証拠。時には40センチ級のジャンボ級も顔を出すとのことで、こちらも気合が入る。

 “フグ銀座”として知られる太東沖に到着すると、船長は「前日も当たりが多くて型も良かったですよ」とニンマリ。「水深24メートルです。始めましょう」とのアナウンスを受け、カットウ仕掛けを軽くキャストする。オモリが着底したら糸フケを取り、竿先に集中。上のハリに付けたエビでフグを寄せ、すぐ下の大きなカットウバリで引っかけて上げるイメージ。竿先に違和感があったら迷うことなく即合わせ。ゴギュッと来た後、竿がギューンと曲がれば合わせは成功。この感触がフグ釣りの醍醐味(だいごみ)だ。

 スミイカなどテクニカルな釣りが得意だという東京都台東区の斉藤行寛さん(52=会社員)のショートロッドが大きく曲がり、30センチ超が顔を出すと船内のボルテージも一気にマックス状態に。糸を張らずゼロテンションで構えていると「モゾッ」と小さな当たり。合わせが決まると竿先が上下にバタバタと動く。まるで青物でも掛けたような強烈な引きで、上がったのは“大原サイズ”。足元に置いたオケから尾がはみ出るほどの大きさだった。フグ釣りにドップリハマっている横浜市の大石博久さん(37=会社員)は「当たりから合わせるまでの駆け引きが最高。やめられません」と次々に良型を抜き上げていく。

 船長が好ポイントを見つけると、オモリ着底後にすぐに当たりが連発する物凄い光景に。左舷トモで構える同市の山口智生さん(52=公務員)も「良い群れを見つけましたね。家族がフグの唐揚げが大好物なんです」と汗びっしょりになりながら釣りまくる。これぞ秋のフグ祭り。あっという間にオケが埋まってしまった。

 トリを飾ったのは絶好調が続く大石さん。竿が根元から曲がり、海面に魚影が映ると「トラだ!」と大歓声。仕留めたのは2キロオーバーのトラフグ。これはお見事。ここで納竿となったがこの釣れっぷりはスゴイ。鈴木船長も「今年は好調です」と太鼓判を押していた。

 ≪エビ餌にプラスアルファ≫幸盛丸ではエビ餌が基本だが、中には釣り方やシャクリに合わせ別の餌を持ち込む釣り客もいる。良型をそろえた山口さんは「ホヤ」+「エビ」、大石さんは「アオヤギ」+「エビ」でジャンボトラフグを仕留めていた。餌選びもこの釣りの楽しさで、スーパー巡りにも熱が入る。

 ≪違和感あれば即合わせを≫当たりはゴン、ブルッ、モワッとさまざまで竿先に違和感があれば即合わせが必須。一定のリズムでシャクり続ければ、当たりが取れないビギナーでも簡単に楽しむことができる。それでも掛からなければシャクる幅やリズムを変えるなどして攻略を目指そう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大原・幸盛丸=(電)0470(62)2267。集合は午前4時、乗合料金は氷付き1万円、付け餌(エビ)は1パック500円。毎月第1、第3月曜日が定休日。

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