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感動!!シイラのスーパージャンプ、目の前で1メートル以上 相模湾でマグロ不発も初物で92センチ来た

[ 2024年9月15日 04:30 ]

オフショアゲーム初参加での1匹目が92センチのシイラとなった井上さん(左)と筆者。使用ルアーはイナセ40グラム
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】長男・勇樹と一緒に、相模湾へマグロ釣りに出ました。オフショアルーキーの井上大雅さんが参加したので、いきなりマグロはハードルが高いと思い、まずシイラを狙ってそれからマグロ場に行くことに。井上さんは日本屈指のストライパー管理釣り場「宮城アングラーズヴィレッジ」(前橋市)社長の息子です。掛かったらストライパーの30倍は引きますよ、と少し脅かしておきました。

 沖へ出てすぐに流れ藻を発見。そこへルアーをキャストするわけですが、前述の通りタックルがゴツいので、最初は四苦八苦していました。ベテランたちが見守る中、最初の1匹がヒットしましたが、うまくフッキングしませんでした。そして次の場所では一撃でヒット。これが見事なジャンプをしてドラグをうならせ、井上さんを興奮させるには十分なサイズでした。これがなんと92センチ。小型のペンペンサイズでもとりあえず釣れてくれればいいかと思っていたのですが、初物にしては十分大きいシイラでした。「ストライパーの30倍どころじゃないですね」というのが感動した彼の感想でした。ペンペンを何匹か釣った後、チェイスはあるもののアタックが良くないので、ルアーをチェンジしました。

 するとすぐに1メートル級がチェイス。そして次のキャストで見事ヒット。ロッドがゲキ曲がりしてドラグがうなり、目の前でスーパージャンプ。1メートル以上は跳んだでしょうか。「ウオーッ」と全員が異口同音に鬨(とき)の声を上げ、見ていた筆者も感動しました。120センチを優に超えるオスでした。そしてその魚が今度は横走りして、またジャンプ。と、そこでルアーは外れてしまいました。バレることなど頭の中になかったので非常に残念でしたが、その引きは最初の魚よりもはるかに強かったと思われ、その刺激を彼は一生忘れないでしょう。その後、みんながシイラ釣りを開始し、群れに当たるたびに交代でキャストして楽しみました。キャッチした最大は104センチのメスでした。

 シイラに夢中になっている間に無線が入り、何カ所かでマグロが跳ねているという情報が入ってきました。筆者たちの船の近くでもマグロが湧き上がり、一気にマグロモードに突入。この日のマグロは水面から跳び上がるという派手なジャンプを繰り返していました。こうなるのはトビウオを追いかけているからです。ベイトがはっきり分かりましたが、なかなかヒットしてくれません。しばらくして巨大なマグロがジャンプし、それはクロマグロであることも一目瞭然でした。船中が沸き上がったので「クロマグロはすでに漁獲制限がかかっていて、釣っちゃダメなんだよ」と制すことに。

 正午近くに凄いボイルを発見しました。トビウオを追いかけジャンプするマグロの群れが船に向かって突っ込んできて、船にぶつかるんじゃないかと思うほど至近距離でした。このチャンスはモノにできず、ごう沈。なぜヒットしなかったのか?どうしたら掛かるかというテーマを残し、次回へ持ち越しです。(東京海洋大学元客員教授)

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