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酷暑が呼んだ!?クロダイ爆釣モード かかり釣り“聖地”清水で竿頭50匹超の日も 清水・山本釣船店

[ 2024年8月26日 04:30 ]

福沢志音さんはお父さんに先駆けて1匹
Photo By スポニチ

 【釣り日和】♪清水港の名物は、お茶の香りと男伊達(だて)…そしてもう一つはクロダイのかかり釣り。竿頭は時に50匹超。酷暑の爆釣モードを続けている山本釣船店を訪ねた。(笠原 然朗)

 山本釣船店の創業は1935年(昭10)。来年で90年、“百年企業”も視野に入れる。山本光男船長は2代目となる。

 クロダイかかり釣りの聖地として全国から釣り師を集めるのも魚影の濃さと豊富なポイントがあるから。清水釣船業協同組合と清水漁協が毎年、約3万匹の稚魚を放流。そんな積み重ねもあっての今だ。

 山本さんは言う。「今年の暑さは異常。水温も30度近くになることもあります」

 クロダイは雑食性で高水温をものともしないとはいえ、時ならぬ大爆釣も異常気象のせいか?

 貯木場入り口で竿を出していたのは静岡市の永野秀一さん(48=会社員)。餌は生サナギとコーン。今年は合計で400匹以上、釣っているという。スカリの中は20~30センチと小型ながらクロダイでいっぱい。

 「ハリ掛かりが浅いのでチョンチョンという当たりで合わせています」と46匹の釣果。

 魚を寄せるおからダンゴに配合餌などを混ぜ、食わせ餌は好みで。餌取りをかわし、本命を狙う駆け引きがこの釣りの真骨頂だ。

 貯木場のポイントで親子で竿を出していたのは愛知県愛西市の福沢圭規さん(55=会社員)と志音さん(23=同)。先に40センチ超を釣ったのはかかり釣り4回目の志音さん。「合わせの瞬間と引きが楽しいです」と話した。指導役の圭規さんは、納竿までに50センチ超の“年無し”を釣り上げてみせ、面目躍如といったところ。

 数釣りを楽しめる夏ではあるが、山本釣船店の店内には昨年3月に釣れた61・3センチの魚拓が飾られていた。夢の大物はどこかに潜んでいる。

 ≪ロクマル狙いどこまでも!≫福島県いわき市からはるばる遠征釣行は平田治さん(49=建築業)。月2回はクロダイを狙い、時に石川、京都、三重へも出向くという。子供の頃からクロダイを狙い40年以上の経験を持つ。だがこれまで釣れた最大は48センチ。「まずは“年無し”ですが、夢はロクマル(60センチ超)です」。努力が報われることを願ってやまない。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、清水・山本釣船店=(電)054(352)3217。出船は午前5時半。9月からは6時。料金などは要問い合わせ。

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