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80センチ超マダラ 2匹そろえ 高森さん“根掛かり級”85センチ仕留めた

[ 2023年1月26日 07:25 ]

高森さんは元気な誘いで85センチなどを仕留め優勝                               
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 【大会報告 覇者への道】「宮古の真鱈(まだら)釣り大会」が22日、岩手県宮古沖で行われた。同日開催の「宮古真鱈まつり」の関連イベントで、6隻に分乗した参加者は61人。マダラ2匹の全長で競われた結果、佐々木釣具店・平進丸に乗船した岩手県二戸市の高森広さん(69=公務員)が165センチで優勝。スポニチ杯が贈呈された。 (笠原 然朗)

 本州最東端の宮古市は、本州屈指のマダラ水揚げ量を誇る。東日本大震災から復興の途上で、“美味な”観光資源としても注目を集めている。漢字で魚へんに「雪」と書く魚だから冬季が旬だ。

 マダラは胴突仕掛けの餌釣りでも狙えるが、ここではルアー。200~400グラムのメダルジグを使う。

 平進丸・佐々木俊幸船長が選んだのは港から航程30分ほどの80~100メートルライン。岩礁や人工漁礁が点在するポイントで、遠くに雪を抱く北上山地や三陸リアス式海岸の絶景を望む。午前6時の気温は氷点下5度。厳寒の中の戦いだ。

 底ダチを取り、325グラムのジグを泳がせるように誘っていた二戸市の三浦和浩さん(48=自営業)が、小さな当たりを捉えた。慎重に巻き上げ姿を海面に現したのは60センチ級。「タラは食べてもおいしいから。3年前から狙っています」

 誘い方はさまざま。竿を上下させジグを泳がせることは同じだが、観察すると上下動の強弱や待ちの間合いに違いがある。平進丸に乗船した10人の中で一番、元気な誘いを繰り返していたのが優勝した高森さん。ジギングのマダラ釣り歴は5年。左舷大ドモに陣取り、スケソウダラ交じりでマダラを連発。80センチ超を2匹そろえて優勝の栄冠を手にした。

 220グラムのジグを使い釣り上げた、特大の85センチは「根掛かりかと思いました」と話すほどの重量感だった。

 ◯…「小さな当たりを取って掛けてからのやりとりが面白いですね」と話していたのは二戸市の三角剛さん(45=自営業)。275グラムのジグを駆使して良型を釣り上げた。

 ◆宮古市 面積は岩手県内最大。人口は4万8121人。盛岡から約100キロ離れており、JR盛岡駅から鉄道(山田線)や高速バスで約2時間。三陸復興国立公園、浄土ケ浜が有名な三陸ジオパーク、早池峰国定公園など美しい自然に恵まれており、東北地方で人気の観光地となっている。東日本大震災の津波で沿岸部には大きな被害があり死者526人、行方不明者114人を数えた。

 ◆大会成績(マダラ2匹の全長、単位センチ)
 (1)高森広(二戸市)165
 (2)東山崎卓人(盛岡市)153 (3)浜田悟(宮古市)152
 =敬称略=

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