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初冬に踊る 良型尾長メジナ 海水温まだまだ高め 40センチキジハタも

[ 2022年11月30日 07:20 ]

中型の尾長メジナを釣った川久保恵美子さん
Photo By スポニチ

 【磯&堤防ガイド】冬は季節風が吹き荒れるため、釣り場は限定的。だが静岡県下田市の下田湾奥にある犬走島は、風にも波にも強いため竿を出せる日は多い。 (スポニチAPC・恩田 誠)

 冬の季節風は釣り人にとって悩みの種。北西や北東からの強い風が吹き荒れることが多いため、釣り場は大きく限定される。

 南からの風でなくとも、ウネリが入り込んでくるため、外海に面した釣り場では危険がいっぱいだ。この点、下田湾にある犬走島堤防は周囲の山に風は遮られ、湾奥に位置するためウネリが高くなることも少ない。

 初冬とはいえ、海水温はまだまだ高めなので、魚たちの活性もかなり良い。イナダ、ソーダガツオといった回遊魚、ウキ釣りの定番のメジナ、クロダイなどが十分に狙える。

 南北に長いこの堤防は、沖向きでも湾奥向きでも竿が出せるが、後者は足場がやや低いので満潮時には波に洗われることがある。なぎの時には問題は少ないが、この堤防では可能な限り沖向きで竿を出したい。

 東京都日野市の川久保富男さん(60=自営業)、恵美子さん(59)夫妻は、沖磯狙いで下田市に出掛けたが、あいにくの強風のために渡礁を断念。そこで安全かつ実績のある堤防で竿を出すことにした。

 地元の常連はカゴ仕掛けで遠投して回遊魚を狙うが、川久保夫妻はウキフカセ仕掛けで竿下を狙った。

 沖向きであればどこも好ポイントだが、堤防とはいえ海水の動きが変化に富む場所が狙い目。まだアジ、サバ、ムツなどの小魚が多いようだが、コマセを丹念かつ小まめに入れると、メジナの姿が見えるようになり、25~30センチクラスが尾長交じりでヒットする。また恵美子さんの仕掛けには、うれしいゲストである40センチのキジハタも掛かってきた。

 ウキ下は4メートル前後で始め、本命の姿が見えるようであれば3メートルほどで狙うと良いとのこと。最近の特徴として、湾内では良型クロダイの数が激増している。ただ、日中は大きな群れが見えても口は使わないが、朝夕のマズメ時にはヒットするという。

 ◯…一発、良型メジナ狙いの場合は、島周りの岩場(足場の良い場所が数カ所ある)か、先端部の灯台周りがお薦め。ここは潮通しが良過ぎるために釣りづらい面もあるが潮のヨレを攻めると型の良いメジナがヒットする。

 ▼釣況・餌 フィッシング・ナカダ(下田市柿崎)=(電)0558(22)9915。

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