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“ご当地ルアー”で栃木の魅力発信 名物や名所をモチーフに

[ 2022年10月27日 07:15 ]

ルアーを持つ筆者と手塚さん
Photo By スポニチ

 【釣り女子アナの伝えたいこと】釣りが大好きなアナウンサー・大塚ひとみが、ルアーで地域の魅力を発信している栃木県大田原市の管理釣り場「アングラーズパーク キングフィッシャー」を訪れた。“ご当地ルアー”って何?取材の模様は動画でもお楽しみいただけます。

 「アングラーズパーク キングフィッシャー」では今年7月から栃木県ご当地ルアーの販売を始めた。その中には、生産量は日本一を誇る大田原市の名産・トウガラシをイメージした真っ赤なルアーもある。淡い紫のものは足利市の藤を表現。ピンクは那須塩原市のヤシオツツジなど、栃木県の名物や名所をモチーフにしたルアーが人気を集めている。

 さらに大田原市に棲息するタヌキやアオサギなどをイメージしたルアーも。これは売り上げの一部が地域の環境保護などに役立てられるシリーズだ。

 企画したのは、大田原市出身の同管理釣り場3代目・手塚史規さん(29)。観光関係の仕事をしていた経験を生かし、釣りを楽しんでもらいながら地域活性化できないかと考えたのがきっかけ。

 「釣り人に栃木の魅力を知ってもらうとしたらみんなが使うルアー。実際に行って栃木は良い所がたくさんあると実感してほしいです」
 ルアーのこだわりは、「似せること」と「釣れること」。そこで頼ったのは若い力だ。トウガラシで地域を盛り上げたいと思っている幼なじみの農家、臼井大喜さん(29)が育てているトウガラシの色を忠実に再現。

 臼井さんは「トウガラシは“裏方”のイメージがあるので、これを見て興味をもってもらえたらうれしいです」と話す。

 ルアーの作製過程でアドバイスをしてくれたのは、岡川功輝さん(28)。さまざまな大会で優勝経験を誇るスタッフだ。制作過程では「釣るためにはメタリックを入れるのもあり」。さらに「金色を入れることで放流時に釣りやすくなる」など意見を取り入れてきた。

 実際に釣れるのか検証した。一緒に協力してくれたのは、全種類コンプリートした宇都宮市の開原理人君(10=小4)とおじいちゃん。投げ入れると、藤など花のルアーが水中で花びらが舞っているかのように美しい。結果はさまざまな種類で、20分間に20匹以上の釣果。理人君は1人で10匹以上釣り上げていた。

 手塚さんの目標は「“栃木で素敵な一日を過ごせたな”と思ってもらうこと。そのためには、地域で愛されて、外に出しても恥ずかしくないものを作って魅力の発信をしていきたい」。釣りから感じ取れる栃木の魅力。これからどんな広がりを見せるのか楽しみだ。

 ◯…今後新たな種類を増やしたいと考えている手塚さんが「大塚さんに竹をイメージしたルアーを作っていただきたいです」。え!?やって良いんですか?大田原市は人間国宝を輩出している竹工芸でも有名。竹の葉はパンダの餌として上野動物園へ提供し続けていた過去もある。実際に竹林を見ながらデザインを考えた。制作風景は動画をご覧ください。

 ▼釣況 大田原市・アングラーズパーク キングフィッシャー=(電)0287(23)1253。紹介したルアーは各500円。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。フリーアナウンサー。NHK宇都宮放送局、栃木放送、ウェザーニューズを経てフリーに。釣り歴はカサゴなど小物釣りを中心に20年。

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