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初心者も簡単 足元の「できハゼ」 春に生まれた7~10センチの独特な引き味

[ 2022年8月11日 07:18 ]

橋下のポイント
Photo By スポニチ

 【ガイド】夏休みを野外で過ごすならハゼ釣りがお薦め。道具立てはシンプルで、初心者にも確実に釣れる。もちろん食味も楽しめる。(スポニチAPC・恩田 誠)

 この時季は「できハゼ」といって春に生まれた小型のものが主体だが、浅瀬に数多く集結しているので、お手軽仕掛けでよく釣れる。7~10センチのものが大半だが、独特の引き味があり、何よりも食材として大いに好まれている。

 仕掛けは別図にあるようなシンプルなもので良く、リール竿は不要。餌は青イソメが一般的だが、近年は冷凍ホタテ(小型が良い)の貝柱がよく使われる。これなら「虫餌」が苦手な人にもハリ付けが可能だし、何よりも入手が簡単だ。

 東京都江東区内を流れる小名木川は江戸時代に物資の流通路として開発が進んだ人工水路。流域には大名屋敷などがあったことから、その名前は時代劇や時代小説にもよく登場する。

 両岸には遊歩道が整備されているために大半の場所で竿が出せるが、水位調整のためにやや流れが強くなる時があり、釣りづらい場合もある。

 その点、紹介する「クローバー橋」周りは横十間川が交差しているために流れが抑えられるポイントがある。それゆえに足元で狙い続けることが可能な場所が多い。

 また橋の下には日影ができるため暑さ対策にもなるという副産物もある。

 さらに、周囲には公園や遊具施設が整備されているので、子供連れに適した場所である。

 この時季のハゼは浅瀬に多く集まる傾向があるので、遠めの場所よりも足元や竿下のポイントが狙い目となる。とりわけ、横十間川沿いには川底がよく見える浅瀬があり、ハゼが集まっている様子が視認できる。

 どの場所にも転落防止柵が設置されているため竿掛けに便利だが、実際には置き竿にする時間がないほどに当たりが頻繁に出る。

 水深は0・5~1・5メートルほどなので竿は短めで良く、常連の人などは海底の形状を熟知しているためか、1・8メートルのものを用いている。

 遠投は不要なのでリール竿は手返しが遅くなることから特に必要性は感じられない。

 この時期は小型が多いので当たりが出てもハリ掛かりしないことが多い。餌がなくなれば釣れないので、手返し良く釣ることが肝要だ。

 餌を小さくしても掛からない場合は、ハリそのものを小さめにすること。別図の仕掛けでは自動ハリス止めを用いているので、ハリの交換は容易だ。予備として小さめのものも持参しよう。

 ▼釣況、餌、小物 キャスティング錦糸町店=(電)03(3634)0700。

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