×

みちのく“ふたり旅”クロダイGET ♪たとえどんなに食い渋っても~どちらも良型40センチオーバー

[ 2022年8月9日 07:15 ]

斉藤さんに本命が釣れた                               
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】盛夏の東北地方でクロダイが釣れている。青森県陸奥湾では風向き次第で肌寒い日も。秋田県男鹿半島では夏の主役たちをかわして本命に迫った。(スポニチAPC 小林 純平)

 <青森県陸奥湾>釣り場は、平内町の土屋漁港の堤防。過去に幾度となく訪れているが、なかなか釣果には恵まれていない因縁の場所である。

 今回は頼りになる強力な助っ人が駆け付けてくれた。クロダイ釣りの名手、荒関達夫さん(56=団体職員、青森市)だ。

 タナは7メートルのベタ底。潮の流れはほとんどない。数回投入したが、ウキには小さな反応は出るものの消し込むことはない。

 釣り始めて間もなく雨が降り始め、ヤマセ風も吹いてきた。気温が一気に下がってレインウエアを着込んでも肌寒い。2時間ほど経過したころから、ウキにはっきりとした当たりが出るようになってきたが、食ってくるのはベラ。しかも連発である。練り餌のマルキユー「食い渋りイエロー」に替えたが、魚の反応はなく丸まったまま残ってくる。一方、荒関さんは、オキアミから「イエロー」と同「荒食いブラウン」をミックスして投入しているという。

 ここ陸奥湾に面した漁港はホタテ漁の水揚げが本番を迎えているから、港内には次々と漁船が帰港してくる。だが、当たりが途切れた筆者は半ば諦めて陸奥湾を行き交う青函フェリーをぼんやり眺めていたら、いきなり荒関さんの「来たな!」と一声。不規則にロッドを曲げる魚は間違いなくクロダイだ。数年ぶりに目にしたのは45センチの良型だった。

 ▼釣況 青森市・そふえ釣具=(電)017(741)2037。

 <秋田県男鹿半島>秋田県男鹿市の北浦漁港で夏クロダイを狙った。
 早朝、同漁港内の堤防でクーラーに腰掛け、のんびり竿を出した。暑くなる昼前には釣果を出したいのだが、水深は5メートル前後、タナはベタ底に調整をした。この日のまき餌はマルキユー「ニューチヌパワーダッシュ」をメインとしてオキアミを1キロ混ぜ合わせた。約半日分である。

 釣り始める前に、足元にまき餌を数カップまいてみたが、フグ、アジ、サバ…夏の主役たちが群れている。餌取り上等、練り餌や同「チヌパワーくわせダンゴ」で攻略してやるだけだ。試しに付け餌をオキアミにして投入したら、仕掛けがなじむ前にウキが横走りする。25センチほどのサバが勢い良く食ってくる。サバの勢力が強いのか、フグやアジは控えめのようである。

 付け餌をオキアミから練り餌の同「食い渋りイエロー」にチェンジしたが、イエローは目立つのかサバの食いは止まらない。同「荒食いブラウン」に替えたら数回に1回ぐらいはベタ底のタナでなじむ。それでも数十秒で消える。

 同行した南秋田郡の斉藤幸作さん(70=自営)は、最初から「チヌパワーくわせダンゴ」で攻めていたが、数分流しても付け餌のオキアミは残ってくるという。釣れる可能性はくわせダンゴ釣法が高いか?夏を迎えてマダイの60センチクラスやクロダイの大物を次々とゲットしている斉藤さんに期待だ。

 間もなく、斉藤さんの「来たよ!」「来たよ~!」の声。竿の曲がりからして間違いないようである。急ぐことなく慎重なやりとりを繰り返して、とうとう水面に魚体を現した本命は目で40センチオーバーと分かる良型だった。

 ▼釣況 男鹿市・つりショップ海風=(電)0185(47)7879。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る