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初相模湾で本命シイラ

[ 2022年8月7日 07:18 ]

相模湾初挑戦の光田さんにも本命
Photo By スポニチ

 【釣遊録】息子たちと一緒に相模湾沖へ、シイラを釣りに出かけました。

 神奈川県長井新宿港から仕立船に乗り、沖を目指します。鈴木司船長によると、前日には巨大な流れ藻に大型シイラがたくさんついていたそうで「最大何センチ?」と聞いたら、「一匹も釣っていない」という返事。さらに聞いたら、その日のお客さんは全員がマグロ狙いでシイラには興味がない人たちだったそうです。シイラがヒットして戦っているとき、近くでマグロが跳ねたら急行できないから、とも言っていました。

 もったいない話です。私たちなら絶対にやるのに。今日もそんな流れ藻が見つかればいいねという話をしながら、最初のポイントはパヤオでした。

 すでに先行船がいて、いきなりのヒットは望めない状態でしたが、高橋真悟さんがキャストしたTDペンシルに小型シイラがヒット。そのシイラに付いてきた魚に私がフライをキャストすると、すぐに食いついてきましたが、合わせがうまくいかずフッキングしませんでした。

 息子たちはマグロ用ルアーを投げていたので、小型シイラには大きすぎるのか、チェイスはあるものの食いつきませんでした。

 相模湾初挑戦の光田貴さんは、最初の数回ルアーを投げましたが、とりあえず引きを味わった方がいいと餌釣りに変更。シイラタックルのルアーを切り、そこへがまかつ「タマンスペシャル」18号を結び、マルキユーのアミノ酸加工した「くわせきびなご」を掛けて投入すると、すぐにヒット。小型シイラが水面から跳躍しました。「こんなに小さいのにこんなに引くの?」と驚きながら喜ぶ光田さんでした。

 最初のパヤオでは大型の姿が見えなかったので、潮目や漂流物を探しに移動しました。その途中、鳥山があり急行。跳ねているのはキハダでした。目測でキメジと呼ばれる5キロ級から大型は30キロぐらい。遠目から見ても、その水しぶきは同乗者全員を興奮させるには十分でした。他の船はいません。

 群れに追いついて第1投、先頭の3人が投げたあと、私が投げたピリールアーにズバッと茶色い魚体が姿を見せましたが、フッキングできませんでした。シイラに続きまたもやの失態。7~8キロのキメジでしたが圧倒されました。鈴木船長の号令ですぐに巻き上げ、また群れを追いかけます。まるでモグラ叩きのように。

 群れに追いついたらすぐに投げなければならないので、準備と正確に遠投する技術も必要ですが、目の前で跳ねているマグロを見て冷静でいられることは難しいです。

 何回かのチャレンジの後、船首にいた青木渉さんのオシアペンシルにドバッと巨大な魚が出ましたが、着水と同時だったそうで、ベイルが返してなくてアワセられなかったそうです。これには船中が盛り上がりましたが、後の祭り。正味15分ほどで海は静かになりました。

 その後、僚船が見つけた流れ藻に行きましたが、すでに叩かれまくった後。高橋さんはTDペンシルで釣っていましたが、私たちにはシイラの水面さく裂はなく、青木さんがジギングでヒット。くわせきびなごは釣具店で手に入るので、オデコ逃れのために数パック持っていくといいと思います。今夏の相模湾は始まったばかり、この後も何回か仕立て釣行を予定しています。
(東京海洋大学客員教授)

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