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良型イシダイ、ガンガンヒット! 晩秋まで楽しめる三重・阿曽浦「渡船にしうら」へ、さあ行こう

[ 2022年7月27日 05:30 ]

朝の時合いにヒットした43センチのイシダイ(右)と38センチのイシガキダイ
Photo By 提供写真

 水温の上昇とともに磯底物の食いが活発化している三重県度会郡・阿曽浦。戻り梅雨のような前線が影響して、磯はタイミングを見て出かける必要があるが釣行できれば、イシダイやイシガキダイが高確率でヒットする。そこで、7月中旬に阿曽浦の渡船にしうら(スポニチ釣り指定店)へ走ってみた。曇天の中、期待通りにイシモノのアタリを堪能することができた。
(スポニチAPC・木村俊一)

 朝6時に出船。常連の底物狙いの4人組が志戸に上がる。「どこか希望の磯はありますか」と西浦船長。波があるので、渡れる磯は志戸から手前ということだった。オジマは磯が低いので立島か大島だ。どちらにしようかと、しばしの間迷う。理由はないが立島に渡ってみることにした。

 磯へ上がると船長が「消波ブロック西端から、赤の灯台向きを狙ってみてください。最近はよくアタリが出ています。内向きもいいのですが」と最近の狙い場をアドバイスしてくれる。立島は東西に岩の亀裂が走っている。水深は非常に浅くて、投げ込んだ仕掛けがすぐに着底する。リールから道糸はほとんど出ていかない。足元は底が丸見えだ。少し投げてリールのカウンター20メートルのところを狙ってみる。餌はトゲを切り取ったウニの1個刺し。

 潮は満潮で前方(南)から押している。赤灯台方向から少しずつ投げる方向を変えながら探る。消波ブロック西端から少し内側に寄った方向でアタリが出る。竿先が1メートルぐらい引き込まれたところでピンと戻ってくる。仕掛けを巻き上げると素針になっている。餌を付け替えて、すぐに同じ位置を狙う。仕掛けの落ち込みから追いかけてきたのだろう。着底と同時にガンガンと竿先をゆすってくる。

 しばらく上下させてからグッグーッと大きく引き込まれた。浅場だけに掛けた魚がよく走り回る。38センチの良型イシガキダイだった。当たる場所がわかれば勝負は早い。数投後にも竿先が舞い込む。引き込まれるまでに時間がかかったので「もしや」と思い海中をのぞき込みながらリールを巻く。白い魚体がひるがえる。やはりイシダイだ。シマ模様のくっきりした43センチ。

 だが、ここから潮が止まって小さな餌取りのアタリに変わってしまった。昼過ぎに潮が満ちの三分ぐらいになると潮が動きだす。正直なもので、それと同時に再びイシモノのアタリが出始める。

 本日、2回目のチャンス、時合いだ。朝よりも食いが荒々しくて、投入ごとにガンガン当たってくる。餌のウニを食い取られるか、竿が舞い込むかといった状態だ。アタリは多いが掛けバラシをしないように慎重に合わせる。納竿の午後3時までに5匹のイシガキダイを取り込む。噴き出す汗も心地よい。43センチのイシダイ1匹と33~38センチのイシガキダイ6匹の好釣果となった。

 阿曽浦の磯底物はこれから晩秋まで食い続く見込みだ。ぜひ出かけてみてほしい。問い合わせは渡船にしうら(電)0596(72)1373。予約は(電)090(3302)7217へ。

 ◆アクセス 伊勢自動車道・玉城インターを出て度会方面へ。県道65号、同22号を乗り継ぎ国道260号阿曽浦へ。県道573号もしくは阿曽浦大橋経由で渡船にしうらへ。

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