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マダコで熱々「た好み焼き」 テンヤから餌木で効果てきめん

[ 2022年7月19日 08:03 ]

た好み焼き          
Photo By スポニチ

 【一釣一品 食べま専科】マダコで「た好み焼き」を食す。太陽の季節。カッコ良さは故・石原裕次郎さんには及ばないが、照りダコの出番だ。東京都大田区南六郷・ミナミも大盛況。(スポニチAPC・町田 孟)

 知恵者、道化者、忍者、預言者。さまざまな顔を持つ“スター”。でもね、悲しい宿命も背負っているんだ。

 タコの八郎は美貌?の花嫁候補を見初める。ライバルたちと壮絶なバトルを勝ち抜いても思いを遂げられるのはたった一度きり。いとおしむように数時間かけた行為の後、命果てるのがおきて。人間さまだとなんか言われそう。

 母親は岩陰などに産卵。ふ化するまで飲まず食わず、体を張って守り続ける。その間約1カ月。“忘れ形見”の誕生を見届けると静かに息を引き取る。平均寿命は2~3年。一撃の純愛。ドラマだ。

 【釣戦】テンヤ派なんだけれど疾風怒濤(どとう)の餌木ブーム。腕前は若葉マークなので数を確保したら試そうと二刀流の構え。乗らないんだわ。テンヤに。餌木派からは歓声が。ついによろめいてしまった。ぽいと投げ込んだ途端竿先にモタレ。シメシメ。「竿先を水面近くまで下げ抱きを確認したら大きく合わせて」。安達祥一船長の言葉を思い出しビシーッ!ところが巻きに入った途端バラシ。3連続ともなると脳内は?のパレードさ。

 劣化が激しい脳味噌をフル回転させ気づいたのは終了近く。「大きく」は「強く」じゃなくストロークのことだって。「合わせは竿を頭上まで」が1日かけてたどり着いた答え。あーシンド。

 【クッキング】孫の顔を見に行った際、娘が作っていた四角いタコ焼き。卵焼き器に生地を流し込んで、トッピング材とタコブツを乗っけて、くるくると巻いて完成。そのままパクるのもシャクじゃないの。で、お好み焼きスタイルに。

 生地の基本は薄力粉大さじ10、顆粒(かりゅう)和風だし小さじ半分、白だし少々、卵1個。水160~180ミリリットルで全部混ぜ。フライパンに油を多めに敷き、熱々にするのが外カリ中フワのコツ。生地を流し込み少し固まったら中火に。タコブツを左右のどちらかに乗せ、紅ショウガ、小ネギ、桜エビを散らして二つ折り。ソース、青のり、削り節で満艦飾。

 「タコのみ」焼きじゃあないからね。

 家人いわく。「そんな手間かけずに買ってくればいいじゃん」。遊び心ってのが分かんないかなあ、団塊女子。

 ○…餌木で攻めていた滝上幸浩さん(55=練馬区)は理容業。「最近は業界も月に2回の連休があり、ほとんど釣りです」。得意とするのはルアー。その世界ではちょっと知られている存在。かつて「竜飛岬まで行って70キロの本マグロを仕留めた」ことも。マダコは「1年ぶりくらい。餌木はルアーに似た操作性が面白い」。数はボチボチだったが「東京湾のタコはおいしいから」。お土産確保のアジ狙いでは幅広中アジ主体に26匹でトップ。両方のほっぺが落ちそう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。出船時間・乗合料金要問い合わせ。テンヤ800円、餌木400円。

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