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マダイ50センチ「うれしくない」小5本命に大喜び クロしか勝たん!!

[ 2022年7月12日 08:22 ]

本命を釣り上げた加藤大我くんと照美さん
Photo By スポニチ

 【東北の釣り】炎暑の日本列島で東北地方の釣りが熱い。青森県津軽では超大型のクロダイが狙える。家族で楽しむなら釣り場が整備された秋田港がお薦めだ。(スポニチAPC 小林 純平)

 ◎秋田県秋田港北防波堤
 夏本番の北防波堤では、クロダイやマダイが絶好調だ。尺アジやワラサに95センチを超すブリも上がっている。

 全長800メートルの堤防で釣り座は港内側と男鹿半島向きに分かれ、釣果は両側とも甲乙つけがたい。

 釣行したこの日は、気温33度前後の厳しい暑さだが、堤防の両側には釣り人がズラリと並んでいる。釣り方もさまざまで、好調なマアジをサビキ釣りで楽しむ家族も多い。

 クーラーに腰を掛けている人が狙っているのはクロダイやマダイ。フカセ釣りや、紀州ダンゴ釣りなどが多いようだ。

 朝方は、少し寂しい釣果だったが、昼前ごろからは、アジやクロダイが爆釣モードに入った。時たま40センチクラスのマダイが交じる。

 マダイの50センチクラスをフカセ釣りでゲットしたのは秋田県潟上市の加藤大我君(小5)。ちょっと浮かない顔なので聞くと「本命はクロダイだからマダイはうれしくない」と。玉網を入れた祖父の照美さん(73)はニコニコ笑顔だ。2人は、北防波堤がオープンした当初から開放日には必ずと言っていいほど堤防で竿を振っている。

 大我君はクロダイ釣りでは、落とし込み釣りや紀州ダンゴ釣りも既にマスターしており、釣り人からは一目置かれているほど。

 昼過ぎには大我君が待望のクロダイをゲット!の連絡が入った。駆け付けるとマダイを釣った時とは大違いで大喜び。周りの大人たちからも拍手であった。季節は猛暑に向かうが、釣り場は爆釣続きとなりそうだ。

 ▼釣況 釣り場管理棟・秋田港有効利活用協会=(電)018(853)8037。

<52センチ「年無し」クロ連発>
 ◎青森県深浦町北金ケ沢漁港
 釣り場で待っていたのが青森県西津軽郡の木村照男さん(55=会社員)。前回の釣行ではフグの大群で早々に撤退したという。ベタ底狙いだが、フグ対策として付け餌はオキアミをマルキユー「チヌパワーくわせダンゴ」で包む釣り方、くわせダンゴ釣法で挑む。

 予想通り、1投目からフグが食ってくる。数回繰り返してみたが、フグの攻撃は緩むことはない。餌を練り餌の同「食い渋りイエロー」や「荒食いブラウン」などに変えて試してみたが、タナになじむ前には取られている。潮が動かない海況では仕方ないのか。こうなると流れ出すのを待つしかないようだ。

 やがて2時間ほど経過して潮が流れ始めた。ゆっくりだが上り潮になった。しかも数投目には付け餌のオキアミが形を崩しながらも残ってくるようになった。フグの勢いが幾分弱くなってきた。チャンスか?

 待望の当たりは筆者の愛竿に。手応え十分、1号の磯竿だから余裕のやりとりである。上がってきたのは40センチクラス。今季は津軽のクロダイとは相性がバッチリだ。

 潮流に変化はなく、少なくなった餌取りの状況からは魚の気配は感じられる。そしてこれまで黙々と仕掛けを振り込んでいた木村さんのロッドが弧を描いた。久しぶりの曲がりだ。玉網に収まったのは40センチクラスのきれいなクロダイだった。その後は、ツキが変わったように連発をさせた木村さんにとんでもないヤツが食ってきた。

 底からなかなか離れないと強い引きで対抗する。宙層まで浮かせても幾度となく、引き込む。慎重なリーリングを繰り返し、とうとう水面に浮かび上がったクロダイは52センチの「年無し」だった。

 ▼釣況 青森県深浦町・権兵衛釣具店=(電)0173(76)2722。

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