×

マアジとマダイWの歓喜 数もデカさも欲張れる新潟県沖

[ 2022年7月9日 08:32 ]

仲良く竿を出していた渡部さん親子。良型のマダイも
Photo By スポニチ

 【ガイド】新潟県沖の船釣り代表のマダイとマアジ。「どちらにするか迷ってしまう」そんな欲張りさんも心配無用。2大ターゲットを自由に選択できる新潟県村上市岩船港・恵陽丸に乗り込んだ。(スポニチAPC・菅野 順也)

 数狙いのマアジと一発大物狙いのマダイは、この時季の新潟を代表する釣り物だ。相反する魅力を持ったこの魚種を夜釣りで狙っているのが恵陽丸だ。

 午後5時半、傾きかけた夕陽に向かって出船。航程25分で水深45メートルのポイントに到着。シーアンカー(水中パラシュート)の準備をする阿部賢一船長が「今日は薄濁りのナギ模様なので、魚の寄りが良さそうですね。水温も2度上がって条件がそろっていますよ。期待できそうです」とにこやかに話す。船が潮になじんだのを確認してゴーサインが出た。当日は活性が高く明るいうちから尺超えのマアジが胴突仕掛けに食ってきて、軽快に竿を揺らした。

 7時、船上と水中の集魚灯が点灯され夜釣り本番開始。マダイ釣りは、片天ビンを使ってハリスは1ヒロ(約1・5メートル)。青イソメやユムシを餌にしてタナは海底付近だ。

 昨年から親子で船釣りに出かけている、東京都武蔵野市・渡部友和さん(48=会社員)は「たくさん釣れるところなので、遠征です。2人で釣りをするのがうれしくて、いつまで一緒に来てくれるかが今から心配ですよ」と愛息を見守る。卓球クラブと釣りで活躍の、航介君(9=小4)は「魚が餌に食い付くと竿を持っている手に伝わってくるのが面白いです」と何度も引き込まれて浮上させた大きなマダイに大喜び。

 マアジ狙いの最中に大きく竿を曲げた、福島県本宮市・小林大介さん(44=塗装業)は「沖に出て釣りをするのは仕事の息抜きに最高ですね。狙いを変える前に釣れてラッキーです」と、サビキ仕掛けにマダイがヒット。

 船釣りが唯一の趣味である、東置賜郡・近野一利さん(52=建設業)は「マアジもマダイもどちらも釣れるのが気に入っています。私がここに通う理由がこれです」とマアジからマダイに切り替えて4キロ級の大ダイを釣り上げた。

 阿部船長の読み通り午前0時の納竿時間まで魚影の濃さは途切れず、新潟の代表2魚種が釣れ盛った。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、岩船・恵陽丸=(電)0254(56)6908。出船時間は要問い合わせ。乗合料金9000円。

 ◯…食いの安定したマアジ狙いのサビキに的を絞るのもお薦めだ。山形市・高橋真さん(52=団体職員)は「妻が鮮度抜群の魚を待っているので、頑張ってしまいます。刺し身でおいしくいただきますよ」とマアジとサバを一荷で釣り上げた。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る