×

夏なのにヒラメ大当たり!!肉厚ぞろい 引きの強さ 秋の盛期並み 飯岡・隆正丸

[ 2022年7月8日 07:10 ]

良型連発の菅原さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】解禁から1カ月を過ぎた飯岡のヒラメ。産卵で消耗した体力はすっかり回復し、果敢に餌を追っている。当然、釣果も順調で“ツ抜け”(10匹超)に迫る爆釣ぶり。宿で看板の“ヒラメ・スダレ”が体験できる。(スポニチAPC・林 悠二)

 「夏のヒラメはネコまたぎ」などと言われやや人気薄だが、とんでもない。今、飯岡沖で釣れているヒラメはどれも体力を取り戻した元気印。肉厚ぞろいで引きの強さも、当たりの頻度も秋の盛期並みなのだ。

 第11隆正丸で舵(かじ)を握るのは鈴木淳夫船長。航程20分の近場で9人が一斉に仕掛けを投入。水深は15メートルの浅場だ。

 誰もが期待する夜明けのゴールデンタイム。すると投入直後、右舷胴の間の筆者の竿に“コツン!”と前当たり。船中第1号となった身厚の50センチ級に、まずは一安心。この魚、生かし桶の中で未消化のシコイワシを5匹も吐き出した。活発に餌を食べている証。回復が早いのもうなずける。

 海底はフラットで、たまにオモリが根に絡む程度。周囲の人たちも1匹、2匹と数を伸ばし始めた。

 左隣で竿をしならせたのは、千葉県印旛郡栄町の菅原敏郎さん(73)。月2回ペースでヒラメを狙う常連さん。3本の竿を使い分け、オモリトントンと、底を離さず誘いを掛ける。出遅れ気味ながらペースをつかむと3連発。良型を手に目を細めた。

 潮止まり前後は食い渋ったが左舷側は順調。9時過ぎに5匹上げたのは埼玉県幸手市の金子繁夫さん(77)。

 「今季3回目だけど、今日もこれが大当たり」。見ると捨て糸30センチ、ハリスが50センチと短め。「餌が泳ぎ回らないからじゃない。良く食うよ」と金子さん。朗報を得て早速、試した。

 標準仕掛けより共に30センチほど短いが、これが大当たり。幸い潮も効き始め、右舷側は道糸が船下に入る「潮上」になり、当たりが頻繁に出る。前半3匹で止まった釣果も、後半はイワシ餌4匹でヒラメ4匹と連発の快挙。計7匹で金子さんとトップタイに。船中では6匹も2人出るなど全般的に絶好調。どれもネコだって喜ぶ肉厚。

 ひそかに期待した大板(4キロ超級)には肩透かしをくらったが、教わった“短め仕掛け”が功を奏し爆釣。目からうろこ…の一日となった。

◎ズラリ“ヒラメ・スダレ”

 ◯…指先にできたヒラメのスダレ。ずらり良型をかざすのは、埼玉県和光市の飯牟礼俊和さん(54=不動産業)。「ヒラメはオデコありきだけど、食べたい一心で」と、今季初チャレンジ!「餌のイワシが暴れる前当たりがたまらない。来るぞ、来る…あの感覚。今日は6回も楽しめました」。

 ◆鈴木淳夫船長の話 この飯岡沖は中小型が多いけど、結構数が出ます。潮さえ流れれば今後も面白いですよ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、飯岡・隆正丸=電話0479(57)5432。乗合は午前3時30分集合。料金は生きイワシ、氷付き1万3000円。女性、中学生以下は2000円引き。要予約。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る