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初心者でも気軽にチャレンジ はじめてのキス! 23センチ筆頭に強烈なアタリを堪能

[ 2022年7月6日 05:30 ]

船釣り初挑戦の熊澤和寿くんは小型ながらキスを連発でヒット
Photo By スポニチ

 今年は空梅雨なのか雨量が少ない。そして気がつけば早くも梅雨明け。晴天が続き絶好の釣り日和となってきた。こんなときは湾内の波静かなところで、ゆったりと糸をたれるのが最高。キスのスカッとした気持ちのいいアタリが楽しめるのだ。そこで、6月中旬に良型が釣れ始めている福井県おおい町のはやし渡船(スポニチ釣り指定店)へ向かった。朝まずめの好時合、船内は23センチを筆頭に次々とヒットし強烈なアタリを存分に味わった。 (スポニチAPC・松尾 幸浩)

 福井県の南西部に位置し、自然豊かな若狭路のきれいな海が今回の舞台。青戸大橋の近くの港から出船は午前6時。キスの好釣果が続いているせいか乗合船と仕立船の2隻は満船。30分ほど走って勢浜の沖でエンジンがスローになった。近くには小浜市の町並みが見え、船長から「水深6メートルです。やってください」の合図で釣り開始。

 私は乗合船のトモに陣取り、8号のキス針にイシゴカイを刺して、スルスルと仕掛けを落とすとすぐに着底。オモリを上下に動かして誘っていると、ブルン、ブルルンと心地よいアタリがあり、18センチ級がダブルでヒット。水深が浅いので手元に驚くほど強く伝わる。その次もダブルと船中もキス、キスと一斉ににぎやかになって出足は好調そのもの。

 ただ、当日は北風が強く、どうしても船が流されてしまうので、ポイントから外れるとアタリが止まり、船長はそのたびに船を動かしてポイントを探ってくれる。ここは湾内ということもあり波も弱く、これなら船酔いが心配な人でも安心だ。

 8時ごろには私の隣に座る滋賀県大津市の田中雅夫さんは大きなアタリで23センチ級の太い良型を抜き上げてニッコリ。このサイズなら納得だろう。船首にいる愛知県一宮市の熊澤さん親子も好調で、お父さんは20センチオーバーを連続して釣っており、小学2年の和寿君は初めての船釣りだそうだが、船長から底取りと誘い方を教えてもらうと小型キスだが連発してヒットさせた。

 当地でのキス船釣りは、釣りの入門編としても人気があり、また、アタリが大きくて分かりやすく、引きも強いので、ビギナーだけでなくベテランまで楽しむことができる。

 10時ごろから風がますます強くなり、船長がシーアンカー(海中のパラシュートで船が流されにくくするもの)を入れてから船の動きも鈍くなり、ポイントを長く探れ、それまではポツポツという感じだったのが、活発になって、次々とキスが上がりだした。型は15~18センチ級が主体だが、20センチオーバーも釣れクーラーの中は結構にぎやかになってきた。この日は姿を見せなかったが、25センチオーバーの大ギスも普段はよく交じるそうで、これからは大ギスに期待できる。11時半ごろには岐阜県高山市の古瀬次雄さんが22センチ級の良型をダブルでヒットと長時間アタリが続く。釣果は船中8人で219匹。何と私がトップで45匹。皆がキスの爽快なアタリを満喫して正午に納竿となった。

 最近の釣果では6月25日に9人で331匹。6月26日には5人で237匹と良型が交じって好調。気軽にチャレンジできる船釣りだけにその面白さに触れて、キス釣りの魅力を楽しんでほしい。問い合わせは「はやし渡船」(電)0770(77)0591へ。

 ◆アクセス 鉄道利用は小浜線・若狭本郷駅下車、タクシーで約5分。車なら舞鶴若狭自動車道の小浜西インターを出て国道27号を舞鶴方面に約5分。

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