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激アツ!!大洗の夏 良型連発!!称賛フグ オモリの着底と同時に当たり来る活性の高さ

[ 2022年6月28日 07:15 ]

広瀬さんは専用竿で合わせもバッチリ
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】おいしい高級フグを豪快に食べたいなら自分で釣るに限る。大洗沖では、白子を抱えたショウサイフグが好調だ。40センチ級の大型を求めてフグ一筋、弘清丸に乗り込んだ。(国友 博文)

 同じ船で竿を出していたのは埼玉県川越市医師会釣り部の皆さん。リーダーである川越市・広瀬哲也さん(59=医師)に話を聞くと「旬のおいしい魚を釣る会です。釣れた魚を食べながらの反省会がさらに盛り上がります」。

 受け付けでは餌のアオヤギとアルゼンチンアカエビが購入できるため、状況次第で使い分ければいいだろう。

 「はいやりましょう。28、29メートルです。ここは砂地です」と小沼満船長の合図で釣り開始。軽くアンダーキャストしてタナを取る。オモリが付くか離れるかのゼロテンションで待つと、「クン!」と小さな当たり。即合わせが決まると、グニュと何とも言えない感触。噂通りの良型だった。

 当たりがなくても、一定のリズムで空合わせを入れると手が止められる衝撃。これぞフグ釣りの醍醐味(だいごみ)。スローながらもポツポツ、フグ釣りの楽しさを教えてくれる前半戦。船長のポイント移動の直後がチャンス!反応バッチリのポイントでは素早い投入が釣果を約束する。

 好ポイントに入ると広瀬さんの専用竿が次々に曲がり笑みが絶えない。お隣ではフグ釣り初挑戦の同市・早川佳宏さん(56=医師)も当たりを捉えて「今日は5匹が目標です」と謙遜気味だが、表情は真剣そのもの。この日のためYouTubeを見てイメージトレーニングしたかいもあって、足元のおけもフグで真っ黒だ。

 同市の田中友博さん(52=医師)も初挑戦とは思えない見事な合わせが決まると心地よく竿が曲がる。

 「今日は底の潮が暗いからパールホワイトのオモリが良いですね」と船長の言葉通りフグは好奇心旺盛。ラスト1時間。船長のポイント移動が的中する。あっという間に仲間の船団に囲まれる状況。次々に竿が曲がり、凄い光景だ。これぞ大洗沖のフグ釣り。オモリの着底と同時に当たりが来る活性の高さ。夏フグこれからです!

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大洗・弘清丸=(電)029(267)3420。集合は午前4時半。乗合料金1万1000円。

 ◯…港に帰ると、釣ったばかりのフグは船長と妻のナナさんが丁寧にさばいてくれる。見とれてしまうほどの手際の良さだ。きれいに磨かれたフグは台所を汚すことなくすぐに料理ができる。ウロコが飛び散らない唯一の魚。フグの取材に行くと妻のテンションも上がる。レパートリーも豊富でビールとの相性もバッチリだ。

 ◎小沼船長の一言
 食わすではなく掛ける釣り。当たりがあれば即合わせが鉄則。そして、合わせは小さくシャープに。大きく合わせるとせっかく集まったフグが逃げてしまうから。夏フグはバッタバタ食ってきますよ。

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