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峠越えようやく…23センチのイワナ 24センチ天然アマゴも 千曲川から山梨・塩川へ

[ 2022年6月26日 07:00 ]

筆者が釣り上げたのはイワナ
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】長野県・千曲川の源流に行ってきました。源流釣りは山登りと同じく危険を伴いますので、1人では怖いです。行こうと思ってもなかなか行けません。しかし仲間がいれば大丈夫。会話もできるし危険察知も人数分でできます。野生動物との出合いもすぐに教えてもらえます。今回は源流フライフィッシングセミナーの参加者3人、ガイドは現地に詳しい杉山和己さんにお願いしました。

 狙いは天然のイワナです。今回は千曲川水系ですから日本海へ注ぐため、ニッコウイワナということになります。

 最近では稚魚や発眼卵での放流も行われていますから、一見、天然魚なのか区別がつきにくいです。しかし源流へ入ってヒレピンで美しい魚が釣れればよし、ということで釣りを始めました。
 上流には甲武信岳がありますので、林道の最終地点には登山客のための広い駐車場やトイレもあります。車もたくさん止まっていて登山人気がうかがえますが、このうちの何人が源流釣りでどこの沢に入ったのか考えるのに神経を使います。

 多くの源流マンは上へ上へと急ぎますから、私たちはあえて駐車場付近を釣ることにしました。午前7時。川へ下りようと歩いていると対岸の木が揺れました。大柄な動物でした。まさかクマ?と驚きましたが、それは大きなカモシカでした。同行者の中には初めて見たと感動する人も。

 川へ下りて準備開始。用意したタックルは8フィート2インチ3番のフライロッド。リーダーは4X9フィートにフロロカーボンのティペット0・8号を1メートル継ぎ足しました。フライは「エルクヘアカディス」や「パラシュート」の茶色や黒です。

 水は透き通っていてとても奇麗でした。ウエダーを通して冷たさが心地よかったです。こんな場所へ来るだけでも癒やされ、精神疲労の回復、そして心の充足ができます。

 日頃練習しているフライキャスティングで、ここぞと思うポイントへフライを投入していきます。しかしなかなか掛かりません。川を歩いていると魚にさーっと走られたりするものですが、それも見られません。

 どうしたのでしょう。標高1400メートルの山の中に来ているのに魚がいない?あるいは駐車場近くなので、早朝からの先行者がいたのでしょうか?日差しはあって虫もたくさん飛んでいます。しかし魚の気配はありませんでした。なぜでしょう?3人で一匹も掛からず、午前中は終了。

 午後は峠を越え山梨県の塩川源流へ行ってみました。こちらも登山客の車が行き交っていました。やはり魚影は薄かったものの景色は抜群。ここでなんとか全員ヒットを得ました。紅一点の中村渚さんは、24センチの奇麗な天然アマゴ(朱点が薄い)も釣り上げ満足度が一気に加速しました。私は見本を見せましょうと中村さんのロッドを借りて、23センチのイワナ1匹でした。下畑剣一郎さんは20センチ級を2匹。高島謙治さんはルアーで1匹釣ることができました。

 山の上に行けば釣れると思っていたのですが、コロナ下の釣りブームで渓流ファンも増えたのでしょうか?梅雨明けにもまた源流へ行きますが、場所の選定をしっかりしないと天然魚は難しいかもしれませんね。(東京海洋大学客員教授)

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