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本命ズラ~リ“のれん”くぐってイカがなもんです “修行”を重ねて12人の“イカ女子”誕生

[ 2022年6月14日 07:11 ]

釣れたイカを船上干し。のれんをくぐって山田さん(左)と宮家さん  
Photo By スポニチ

 【Shipsmast】「シップスマスト 女性限定イカ釣り体験会」が10日、神奈川県腰越の飯岡丸で開催され、12人が参加した。参加者中9人が貸し竿を使用。ナギの晴天も群れが小さく乗り渋り。それでも、8人が本命のスルメ、ムギイカを釣り上げることができた。(笠原 然朗)

 仕掛けの投入や取り込みの難しさ、120号のオモリを背負った竿でシャクり続ける重労働を強いられることなど、イカ釣りは数ある沖釣りのターゲットの中で最難関。初心者への敷居も高い。「イカ釣りはオトコの世界」のイメージもあるが、古びた固定概念を払拭するべく今回の教室を企画したのが、女性のためのフィッシングブランド「シップスマスト」だった。そして今回の講師は、イカ釣り女子の“横綱”yacco(やっこ)さんら。参加者の席を回り的確な助言で“イカ釣りの妙”を説く。

 開催宿・飯岡丸の三浦徳人船長が選んだポイントは、城ケ島西沖の90~100メートルダチ。魚探に映し出されるイカの反応は1本の筋のようで、魚影の薄さを語っている。海中を猛スピードで遊泳しているイカだ。素早い投入こそ命。だが、オモリが着底する頃には反応がなくなる――の繰り返し。

 修行のような時間の後、やっと右舷側に当たり。東京都足立区の山田幸枝さん(51=会社員)は、八丈島までカンパチを狙いに遠征する実力派。イカ釣りは4回目で貸し竿で挑んだ。「いつもYouTubeでチェックしているyaccoさんに直接、教えてもらって感激」と釣れたイカを船上干しに。

 右舷トモに陣取っていた同江戸川区の宮家千穂さん(40=公務員)は初めてのイカ釣りで本命。「夫婦で釣りをしていますが、夫はイカ釣り経験がありません。2人で行く前に“教わってきて”と言われて参加しました。だから釣れなかったらどうしようと思いました」とイカとの初対面に感激しきりだった。

 貧果も、教室が終了する午後2時までにはyaccoさんから「イカ釣りの基本はマスターしましたね」とお墨付き。12人の“イカ女子”が誕生した。

 ◯…船中第1号は大田区の井島和子さん(59=生花店勤務)。「イカ釣りは2回目。仕掛けの扱いを勉強したくて参加しました」。竿でシャクリ続けている中での違和感。「乗りが分かりました。次回から1人でも行けそうです」と笑顔を見せていた。

▽主催
スポーツニッポン新聞社
東日本釣宿連合会
▽特別協賛
シップスマスト
▽協賛
エスビー食品、大塚食品、オカモト、サクラ高級釣竿製造所、サニー商事、上州屋、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、釣り船情報ぎょさん、テーオー食品、デジタル魚拓DGS、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、バリバス、マルキユー、マルサンアイ、ルミカ、ヤマリア

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