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“お宝”ヒラメ五目 大判小判ザックザク

[ 2022年6月9日 07:17 ]

良型を仕留めた岩見さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】湘南・平塚沖のヒラメ五目が上向き出した。好物のイワシが群れで接岸、これを追って浅場に集まるヒラメなどの“ハモノ”を狙い撃つ。餌の生きイワシはハタ、カサゴなど居着きの根魚をも魅了。でも、どちらが掛かるかは運次第。
(スポニチAPC・林 悠二)

04 ◎平塚・庄三郎丸

 パクパク、ザワザワ…。海面を波立たせて大群で押し寄せるイワシの群れ。ヒラメ五目船は、まず餌イワシの確保から始まった。

 「タナ5~8メートル」「6~12メートル」――。矢継ぎ早に魚群の指示ダナを告げるのは、25号船の中村友紀船長。船は船幅が広いピッカピカの新造船だ。

 カタクチイワシは12センチ前後。追い食いさせて一気に数を伸ばす。一度に5、6匹ずつ掛かり、足元のバケツ2つが早々に埋まった。餌は入れ食い、順調な出足。この調子で本命の方も…。

 10隻以上集まっていた周囲の僚船も餌を確保し、ポイントを移していく。

 「水深20メートル。根の縁を流します」と船長。根掛かりを注意してのスタートだ。イワシの下顎から上顎にハリを抜き刺し、口を閉じて掛けるのがキモ。

 船中第1号のヒラメは左舷トモで。平塚市の三浦和彦さん(54=会社員)が仕留めたのは50センチ級。

 「餌のイワシが暴れる前当たり。この先のドキドキ感が大好きなんです。この魚は15秒待ちました」

 その10分後、今度は三浦さんと並ぶ釣友の竿が弧を描く。ニコニコ顔で良型を掲げたのは品川区の岩見和貴さん(43=同)で、ヒラメを狙って7年目。釣行は月1ペースだが、最近では3・5キロ(65センチ)のマダイを釣るなど「釣りが良い趣味になっています」とほほ笑んだ。

 海底は凸凹で油断すると根掛かり必須。だが、この根に潜む魚種は多彩。ピチピチと生きの良いイワシ餌は、カサゴなど各種ゲストを呼び寄せる!?同乗者によれば最近では特にハタ類の増加が目立つとか。宿の日報でもアカハタ、オオモンハタ、キジハタやホウキハタ…。どれも南方系の魚たち。この日、ヒラメ五目船は2隻で0~2匹だったが、多くのゲストが各所で顔を出した。

 ◯…オモリを6個ロストしたが、アカハタ、カサゴ、ヒラメと獲物は7匹。練馬区の竹之内祥紀さん(42=会社員)は、竿を立てたり引っ張り…根掛かりを重ねながらも数を伸ばした。「今回はオモリを10個持参、根掛かりに備えました」。

 ▼中村船長の話 イワシの群れが日に日に大きくなっています。今後は大ビラメも多くなり、チャンス拡大。ただ、小イワシなのでトリプルフック、孫バリはカット。餌に負担を掛けないように。7月いっぱい狙います。

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