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1本バリでアカムツ一点張り サバの“妨害”許さず良型続々

[ 2022年6月8日 08:15 ]

憧れの超高級魚アラをゲットした上路三喜男さん。「船長も若船長も優しいんだよね」という、はまなす丸フリーク 
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 【釣っちゃろ】あの味を思い出すともう我慢できない。またまた行ってきました波崎のアカムツ。サバをかわして底を探ればコンコン、ゴンゴン。おまけに幻の高級魚まで飛び出して、犬吠沖は味の宝石箱や!(長久保 豊)

 やっぱり定番の「あぶり刺し」にしようか。いやシンプルに塩焼きか。長ネギと一緒にアルミホイルにくるんで焼いて…。脂を吸ったネギがうまいんだよなあ。

 波崎から犬吠沖のポイントまで妄想グルメの1時間半。はまなす丸・堀田正巳船長の「水深140メートル、始めてください」のアナウンスで14人が一斉に200号オモリを投入する。左舷ではサバに捕まった人が数人。私は無事に着底し、即座にゼロテンションに移行、アカムツからの便りを待つ。

 「最近は最初から1本バリだよ」。釣り人をサポートしながら驚異的な釣果を叩き出す浩靖若船長が言う。「サバに捕まっている時間、オマツリを解いている時間がもったいないでしょ」

 ここ波崎のアカムツは胴突2本バリまで。深海まで落として回収することを考えたらハリ数は多い方がいいと思うのだが若船長は手返しで勝負だと言う。餌も抱き合わせなどはめったにしない。ツボ抜きしたホタルイカのみだ。

 私のような釣り人はホタルイカが投入時に落ちてしまうのが不安でサケ皮やサバ短を抱き合わせる。ボリューム感あふれる餌はアカムツにアピールするが招かざるゲストたちも引き付ける。サバから逃げるためではない、攻めの1本バリだ。

 硬質なコンコンという当たりの42センチに続き38、40センチと良型が顔を見せる。はまなす丸名物?の「釣れ過ぎ早上がり」もあるかと思われたが潮が止まり沈黙の時間も。当たりがあっても弱々しく乗らないことが続いたが、抱き合わせ餌を外し攻めの1本バリでゴンゴンと2匹を追加。制限匹数にあと1と迫る7匹で納竿。船中も全員が赤い宝石を手にした。

 犬吠沖のアカムツは6月中旬まで。その後は寒猫根(かんねこね)へとポイントを移す。「初心者にとっては寒猫より今の方が簡単だよ。魚がスレてないし」と若船長。お早めに。

 〇…犬吠沖の水深140メートル。このポイントにはアカムツを超える超高級魚アラが潜んでいる。この日のクライマックスは左舷トモの松戸市・上路三喜男さん(会社経営)が仕留めた4・5キロ。強引な引きに「サメかと思った」というが浜値○万円という美味魚に頬は緩みっぱなし。「釣りはこの船で覚えた」という上路さん、週2回は通う常連さんだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、波崎・はまなす丸=(電)0479(44)4627。集合は午前4時。乗合料金1万3000円。

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