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オンリーワン!!世界に一つだけの大漁旗 大塚ひとみアナ新連載いざ“出港”

[ 2022年5月27日 07:04 ]

完成したマイ大漁旗と。三冨さん(左)と筆者
Photo By スポニチ

 【釣り女子アナが伝えたいこと】釣りが大好きなアナウンサー、大塚ひとみの新連載「釣り女子アナが伝えたいこと」がスタート。実釣リポートのほか釣りや海にまつわる話題も取り上げる。1回目の話題は釣り宿の新造船お披露目でもおなじみの大漁旗。自分で作っちゃいました。また体験取材の模様は動画でもお楽しみいただけます。


 大漁旗作りで訪れたのは、神奈川県三浦市三崎。「三富染物店」の創業は、江戸時代の1833(天保4)年。現在、店を継いでいるのは、7代目の三冨由貴(よしたか)さん(42)。江戸時代からの技法を多くの人に知ってもらいたいと、観光客などを対象に「大漁旗作り体験」を始めた。

 筆者が作ったのは、マグロ柄に、「大塚丸」と書かれたミニ大漁旗(45×60センチ)。制作には(1)下絵(2)のり置き(3)色付け(4)のり落とし(5)乾燥(6)仕立て…の6つの工程があり、体験では主に「色付け」を行う。

 背景をピンク色に決めた筆者は慎重に塗り始めたが、どうも色がムラになる。難しい。「のろのろしていると乾いてムラになってしまうので、大胆かつ丁寧にいきましょう!」とは7代目のアドバイスだ。

 次は「大塚丸」という文字の色染め。赤色で染めようとしたそのとき!「本当に赤でいいんですか?」とストップがかかる!薦められた色は黒。理由は「黒色=景気が良い黒字」を指すためだ。逆に、赤色は赤字を指すため好まれないのだそうだ。

 マグロのヒレの絵柄は、はけ先を払うように使い、細かい線を描いてヒレ筋を表現していく。波の部分は、青と水色の2色で描いた。色と色が重なり合うところは、専用のはけを使いぼかす。すると、波に深みが増していくのを感じた。

 三冨さんは「大漁旗は親族や関係者が船主に贈るもので、うちの技法では全て手作業。同じものはない“一品もの”というのを大事にしている」と旗作りにかける思いを話していた。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。フリーアナウンサー。NHK宇都宮放送局、栃木放送、ウェザーニュースを経てフリーに。釣り歴はカサゴなど小物釣りを中心に20年。

 ▼三浦市・三富染物店=(電)046(881)2791。大漁旗作り体験は3500円。所要時間は約1時間。

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