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積極トライで尺物トラウト!大きめスプーンに発想チェンジ 35センチヒット 白川郷庄川

[ 2022年5月22日 07:21 ]

筆者が釣り上げた35センチのブラウン
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】友人の吉冨健志さんと一緒に岐阜県に出かけました。世界遺産の白川郷の集落の中を流れる庄川で釣りをしました。

 ポイントを案内してくれたのは白川村の「飛騨牛食べ処 てんから」のオーナー・和田幾太郎さん。庄川漁協組合員でもある彼はルアーの達人として有名です。

 せっかくここまできたのだから放流魚には興味はありません。車で何カ所か回って説明を受けてから先行者のいない場所で釣り開始。吉冨さんはフライ、私はダブらないようにルアーを選びました。

 周りには合掌造りの屋根も見えましたが、野生林の緑がまぶしくいい感じの谷でした。1投目はトリコロールミノーの7センチを上流に向けてキャストし、トゥイッチしながら下流へ引きました。するとすぐにヒットがありました。ヤマメです。小さいけど美しい野生魚でした。

 その後すぐに今度はイワナがヒットし、これも「奥飛騨イワナ」と呼ぶべききれいな魚体でした。(庄川水系は「ニッコウイワナ」)。吉冨さんはウエットフライのダウンストリームスイングで小型のニジマスをヒット。

 さらに探りながら大物は底近くにいると言われたので、ルアーを沈めていたら根掛かりで2個失ってしまいました。高価なものだったのでちょっとショック。しかしここまで釣りに来ているのですからケチっていてはいけないと言い聞かせ、大胆に探っていきました。

 さらにいくつかのポイントを教えてくれた和田さんは店に戻る時間になり、私たちだけで谷へ下りていきました。吉冨さんはフライで小型ニジマスを釣り続けます。私は発想を変え、大型ルアーでウグイを食べているであろう大物を狙うため、渓流としてはやや大きめのスプーンでトライ。いくつか根掛かりでなくした後、トリコロールスプーン10グラムを引くとググッと大きな当たりがきました。ナイロンラインなのでPEのように明確な当たりではありませんでしたが、ロッドを強く引いてセットフック。するとそれまでの小物とは違う引きが。

 浮き上がってきたのは尺物です。ゆっくり引き寄せラバーネットですくうとそれは35センチのブラウントラウトでした。
 和田さんの話では通っている人だけでなく突然、大物が掛かる人もいるそうです。忙しい時間でなければ情報提供してくれるとのことで、白川郷に出かけたらぜひ立ち寄ってみてください。観光に出かけて朝と夕方だけ釣りをするのもいいと思います。(東京海洋大学客員教授)

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