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マダイ乗っ込み突入 上から5メートル浅いタナで4キロ、5キロ

[ 2022年5月21日 07:05 ]

尾関さんに大型が来た
Photo By スポニチ

 【ガイド】新潟県沖のマダイが乗っ込みシーズン突入。4キロ、5キロ級も交じって頭は10匹超も。タナは上から5メートル。水面直下でのヒットは強烈!直江津・えびすや釣具店の謙信丸に乗り込んだ。
(スポニチAPC・菅野 順也)

 直江津沖では通年マダイが狙えるが、年に1度の乗っ込みシーズンは特別だ。この時季を心待ちにしていたファンを乗せて出船した謙信丸は、航程15分で水深37メートルのポイントに到着した。

 兼玉武雄船長から「魚が浮いていますのでタナは上から5メートルでお願いします。コマセカゴをいったん10メートルまで沈めて、ハリスがなじむのを待ってからゆっくり5メートル巻き上げてください。浮いた群れは警戒心が強いので決してコマセは振らないで、カゴに詰めるオキアミは3分の1から2分の1でお願いします」と乗っ込み時季の注意点とともにゴーサインが出た。

 「そんな浅いタナで釣れるの?」と疑う方もいると思うが、この時季に実績がある定番のタナなのだ。

 「投入直後は魚探に反応が消えてしまいますが、少し待てば寄ってきますよ」と兼玉船長の宣言通り、15分後に1本の竿が曲がった。長野市・小林昭夫さん(52=建設業)は「マダイ、ヒラメ、アカイカ、ブリ…この海は魅力的なターゲットが豊富ですね。この時季のマダイは型と数両方期待できるのがうれしいです」と船中1匹目の2・5キロを釣り上げた。

 続けて私の竿にもヒット。浅いタナではタモに入るまでマダイが元気で気が抜けない。緊張感に包まれる12メートルのハリスを手繰り、2・3キロを釣ることができた。

 その後の船上では次々に良型が浮上した。どんなに仕事が忙しくても釣りは欠かさない、高崎市・尾関博さん(69=自営業)は「魚を持って帰る使命感があるので、釣りは遊びとは思っていません。マダイは静かに待っていて突然竿が水面に刺さる瞬間がたまりませんね」と静から動への変化を楽しんでいた。

 当日の竿頭は型物ぞろいで11匹の釣果。私も3・4キロを頭に8匹釣ることができた。5メートルのタナでは餌取りの存在は皆無。「食えば必ずマダイ」の釣りを今年も堪能できた。

 ◯…船&陸釣り、餌&ルアーの“四刀流”をこなすのが下高井郡・畔上竜樹さん(29=公務員)。「どんな釣りにでも挑戦していますが、大物狙いに特にこだわっています。マダイは引きが強いので最高のターゲットですね」と3キロ級がタモに入って笑顔を見せていた。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、直江津・えびすや釣具店(謙信丸)=(電)025(543)8316。出船時間要確認。乗合料金1万1000円(8時間便)。

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