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天橋立のキスに“ムチュー”パールピンクに輝く良型24・5センチ筆頭に25匹ヒット!

[ 2022年5月18日 05:30 ]

重量感たっぷりで上がってきたキスのトリプル                              
Photo By スポニチ

 初夏を思わす陽気となり、水温も上昇しキスの活性も上がってきた。そこで、5月上旬に京都府宮津市の宮津湾にある天橋立に釣行。最初に入った海水浴場では小型ばかりで期待外れだったが、移動した対岸の獅子崎ではキスの群れを見つけて活発なアタリが連発。ダブル、トリプルとパールピンクに輝く美しい魚体が何度も躍り、良型の24・5センチを筆頭に25匹。6月の盛期に向けて最高のスタートとなった。(スポニチAPC・松尾 幸浩)

 今年は3年ぶりに新型コロナウイルスによる行動制限がないGWとなり、壮大な海の景色が楽しめる観光地・天橋立はすごい人出が予想されるため、早朝だけの釣りと、現地到着は午前6時ごろ。竿1本にクーラーだけの軽装で大天橋を渡り、まずは定番の海水浴場に入る。

 仕掛けをセットし、キス針8号にイシゴカイを刺して軽くキャスト開始。早朝は少し寒いので魚の活性も低いだろうと超スローでサビク作戦だ。昔から「キスは八十八夜(今年は5月2日)から」といわれるように本番はこれから。

 案の定、近場では全く反応がなく、すぐに沖の深場を狙って遠投に切り替える。これが正解で、ポツポツとアタリがあり13~15センチ級の小型がヒットする。

 今回はシーズンに先がけて良型を狙うので、やはりこれでは物足りない。しかも、風が吹き出すとピタッとアタリも止まってしまった。こんな時は深追い禁物。予想通りに人出も少しずつ増えてきたのでいったん竿をしまって退散する。

 次に向かったのが対岸の獅子崎。こちらは浅いので水温の上昇も早く、魚の活性も上がっているだろうと道路下の小さな磯場でキャスト開始。50メートル付近からゆっくりと誘うと、すぐにキス特有のブルン、ブルルンと小気味よいアタリが連発。いい感じのスタート。十分に引き味を楽しませてくれたのは20センチ級の良型ダブル。狙い的中と思わず口元が緩む。

 ここは磯場といっても平たんで足場もよく、潮が引くと右側には砂浜ができるので釣り場も広くなる。キス釣りは手持ち竿で、こまめに仕掛けを動かしてキスを誘うのが大切。また、音に敏感な魚なので、一カ所ばかり攻めないで、広範囲に探るのが数釣りのコツ。ここは根掛かりの心配がほとんどないのでいろいろな探り方を試すのも楽しい。

 10時ごろからは南風が強くなり、釣りづらいので左側にあるカーブ付近の磯場に移動。ここなら追い風になるのでキャストもしやすく好都合。黒く見える海草の藻場回りでアタリが頻繁にあり良型が次々とヒット。重量感たっぷりのトリプルヒットもあり、これがキス数釣りの面白さ。寂しかったクーラーの中もにぎやかになってきた。

 11時過ぎにはキャストして糸フケを取ったらギュギューンと一気に竿先を引ったくる強烈なアタリが出た。グイグイと走り回るので冷や冷やしながら慎重に浮かせたのはプリプリの太い腹回りで24・5センチもある良型だ。それからもアタリが続き、昼過ぎには25匹。帰宅後の刺し身、天ぷらには十分の数が確保できたのでここで納竿。

 今後は水温も上昇して、さらに良型が数釣れるようになるので、小気味よい引きと食べておいしいキスを狙ってぜひチャレンジしてほしい。

 ◆アクセス 京都縦貫自動車道または舞鶴若狭自動車道を経由し山陰近畿自動車道・与謝天橋立インターを出て天橋立へ。獅子崎へは県道605号を天橋立マリーナ方面へ。鉄道では京都丹後鉄道宮豊線・天橋立駅下車徒歩約10分。獅子崎へはタクシー約20分。

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