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「マゴチニング」興奮するぜ!! ショアから挑戦 3回当たりもオデコ…

[ 2022年5月7日 07:05 ]

本命を釣り上げた小笠原さん(右)とオデコだった筆者
Photo By スポニチ

 【ヘビメタが釣る!】ヘビメタバンド「SEX MACHINEGUNS(セックス マシンガンズ)のリーダーのAnchang(あんちゃん)による「ヘビメタが釣る!」。東京湾に面した陸(ショア)から「マゴチニング」に挑戦だ。

 「マゴチニング」っていったい何だ?マゴチとチヌ(クロダイ)を同時に狙うという、なんともぜいたくな釣りです。船からの釣りではなく、ショアからの釣りですので、難易度はかなり高く、釣り初心者には向いてないと思われます。その分ゲーム性は高く、面白い釣りです。

 同時に狙うと書きましたが、竿を2本出すわけではありません。一つの仕掛けで、どちらも狙えるという意味です。正直、選んで釣ることはできませんが、どちらが釣れても、うれしいですよね?

 タックルを紹介したいのですが、この釣り自体がまだ、発展途上中であることから、完全な専用タックルはありません。しかも、僕自身これが初体験!

 先生役はスミスの小笠原健太さん。竿は専用ロッドがないので、軟らかめシーバスロッド、エギングロッド、長めのバスロッドなどで代用します。ラインはPE0・8号。ショックリーダー12ポンド。バス用のオフセットフック2番。誘導シンカー3/8オンス。シンカーストッパー。エビ・カニ系ワーム。ちなみにこれは「フリーリグ」と呼ばれる仕掛けです。

 ポイントに到着し、いよいよ釣り開始ですが、その前に、マゴチやチヌがいる地形について説明しておきます。泥砂とゴロタ石が混在する所や、テトラや積み石と砂地の境目などに、つきやすいようです。つまり海底は少々ややこしく、引っ掛かりやすいといえます。

 キャストし着底後は、エビやカニが海底をはうイメージで、ズルズルとゆっくり巻いていきます。フリーリグは引っ掛かるのをできるだけ回避するための仕掛けでもあるのです。また足元に敷石が積まれている釣り場も多いので、海底が砂地なのか、石なのか、ロッドから伝わる感覚で判断できないと、すぐに引っ掛かってしまう恐れがあります。

 先に釣果報告から言いますが、朝マズメからの数時間で、ナイスサイズのマゴチを2匹、小笠原さんが釣り上げました。さすがです。僕の釣果は…0。なんと情けない。悔しい思いが残るのですが、釣り自体はとても楽しめました。なぜなら、ちゃんと明確な当たりが3回もあったからです。釣り方としては、当たりがあっても合わせないで、ゆっくり巻き続けます。その間、ガツガツと当たり続けます。完全にロッドが曲がり、仕掛けを持っていかれたら、ガツンと大きく合わせるという流れなのです。クロダイは口が硬いため、当たった瞬間に合わせてもハリ掛かりしないそうです。魚が向こう向きになり、完全にワームをくわえて走り出した時にフッキングを狙うのです。つまり、僕はこのフッキングに3度も失敗したのです。悔しいけど、ガツガツ来ているときの緊張感は興奮するし、楽しい。そして必ずリベンジすることを誓うのでした。

 ◇Anchang(あんちゃん)本名・安藤弘司。ヘビメタバンド「SEX MACHINEGUNS」のリーダーでボーカルとギターを担当。代表曲には故郷・愛媛の名産品を歌った「みかんのうた」などがある。無類の釣り好きで、釣り歴は40年以上。

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