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脂乗り乗り“メタボ”イサキのワカメ蒸し 「鍛冶屋殺し」硬い骨にはご用心!?

[ 2022年5月3日 07:18 ]

イサキのワカメ蒸し          
Photo By スポニチ

 【一釣一品 食べま専科】イサキのワカメ蒸しを食す。季節到来。体格も威勢もいい。しかも脂ののったメタボ連中が口をあけて待っている伊東・加納丸へ。(スポニチAPC・町田 孟)

 イサキを「鶏魚」とも書く。背ビレのとんがり具合が鶏のトサカのようだからだそうだ。幼魚の頃はウリ坊、ウリンボ。縦じまがイノシシの子供のウリ坊に似ているのがいわれなんだ。各地でさまざまな異名を持つ。「鍛冶屋殺し」。恐ろしげだな。出どころは和歌山方面。鍛冶屋さんがノドに刺さった骨が取れずに死んだかららしい。まあ、実際は?だ。骨が硬いのを警告する意味合いだったのだろう。

 色気ないよね。あだっぽい男殺しを相手にもん絶するなら本望だろうに。ムフフ。

 【釣戦】加納隆船長=写真=の声がマイク越しに響く。基本動作は「指示ダナより5メートル下げ、少なくとも4回はコマセを振りながら上げてきて待つ。イサキはこの動作で決まります」。

 ところがエアーポケットよ。前日まで爆釣。翌日も快釣。たった1日。すっかり潮に嫌われちまった。船長は必死に船を回した。しかし「魚探に反応があっても群れの中に仕掛けが入ると逃げちゃう」。その後も1投目にはヒットするが2、3となるとつれないそぶり。20メートル前後から45メートルを探ったがポツリポツリ。ウマヅラがでかい面してたナ。その合間にマダイ、メジナが飛びついてきて引きは楽しめたがね。

 【クッキング】半身の皮目に縦に切れ目を入れる。軽くあぶるのもありかな。ワカメを多めに水で戻す。身にどっさりかぶせる前に白ワイン(日本酒)を振って軽く塩、コショウ。アルミホイルに乗せ、付け合わせに野菜、例えばアスパラ、キノコ、タケノコを並べて包み込む。蒸し器、またはフライパンに水を張って15~20分。さっぱりいきたければレモン。バターを少し落とすのもいい。ワカメをかき分ければ、ウーンたまらん。

 魚さえあれば満足な家人いわく。「磯の香りとほのかにワイン風味。ところでトリは?」。さっき教えたでしょッ。鶏は3歩歩けばなんとやらか。

 【同時ヒット!!おめでタイ3人組】
タナ45メートルでにわかに船上が沸いた。4人にマダイが同時ヒット。1人は惜しくもバラしたが、3人が1キロ前後をタモに収めた。おめでタイ3人組は、えびす顔。共に釣歴は20年以上だ。
 ▼藤沢市の長田さん 月2回くらい釣行。他にはアユにも出掛ける。
 ▼平塚市の牧原さん 月に3、4回なんでも狙う。高級魚並べてキューっと一杯。
 ▼狭山市の増子さん 実家が伊東港から間近。かつての庭で久々にタイゲット。ルアーも。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、伊東・加納丸=(電)0557(37)0681。午前4時半集合。乗合料金1万2000円。

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