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痛快「サクランボ」 満開ヤリイカ

[ 2022年4月28日 07:10 ]

浅野さんは3匹掛け
Photo By スポニチ

 【ガイド】茨城県沖のヤリイカが復調。潮が戻って群れが再び集結している!鹿嶋・豊丸に乗り込んだ。1本のツノに2匹が掛かる通称「サクランボ」もあった。終盤戦のスパートだ!(スポニチAPC・菅野 順也)

 「今シーズンもヤリイカ釣りは1月に深場から始まって、徐々に浅場へと移動してきました。水温低下により一度、群れが南下してしまいましたが、現在は水温が上がり再び好調に釣れています」とにこやかに語る出頭洋幸船長がかじを握る。

 豊丸は航程35分で鹿嶋港から程近いポイントに到着。

 「どうぞ水深は65メートルです」とゴーサインが出た。投入器より放たれた仕掛けが着底すると、すぐに何本もの竿先に反応が表れた。

 船釣りはルアーがメインの長生郡・山田勝久さん(48=建設業)は「ヤリイカ釣りはルアーと同じ感覚なので、私はとても気に入っています。食べてもうまいから特別ですね」とロッドアクションを生かして釣果を伸ばす。

 出頭船長によれば「浅場では手返しが早いので、より数が期待できますね。基本の釣り方は深場と同じです。群れが濃い時には積極的に多点掛けを意識してください」とのこと。

 着底と同時に私の仕掛けに重さが数回に分けて乗った。「これは多点掛けになる予感?」と10メートルゆっくりと巻き上げた。すると、さらに竿の胴まで曲がる重量感に変化。上がったのは6匹。真ん中のツノには2匹付いた通称「サクランボ」だ。

 午前9時頃には乗りがいったん遠のいて小まめな移動もあったが、10時を過ぎると再び活性が上がった。

 家庭菜園で作った野菜とヤリイカを炒めるのが好きな、さくら市・浅野陽一さん(71)は「いつもどんな誘いに反応するか考えながら竿を握っています。今日はオモリを底から浮かせて止めた瞬間に乗るパターンが多いですね」と3匹掛け。

 最終流しまで乗りは続いて当日のトップは65匹の釣果。私は年の数と同じ48匹を釣ることができた。例年よりロングランとなっている鹿嶋沖のヤリイカ釣りもそろそろ終盤戦。ラストチャンスの乗り遅れにご注意を!

 ◯…浅野さんと現役時代は同じ仕事でご近所の同市・東金強さん(71)は「浅野さんから釣りのすべてを学びました。今でも毎回習っています。いつかは宝くじが当たればよいと思っていたら、今日はヤリイカが当たったのでこれもヨシですね」と隣席でも仲良く3匹掛け。

 ◆仲乗りで乗船していた女将の康代さんの話 釣り方のコツは特にないね。仕掛けをうまくさばくようにするだけよ。慣れない人はツノの数を少なめにしてみてください。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鹿嶋・豊丸=(電)0299(69)3319。午前4時集合。乗合料金1万2000円(氷付き)。

 ▼当日使用のタックル 竿=がまかつ「チャンネルマーク2 XH 2・1」、道糸=ヤマトヨ「PE JIGGING 8 BRAIDED」3号300メートル、幹糸=同「フロロハリス」5号、ハリス=同3号。イカヅノ=下田漁具「イカサビキ シュリンプ針2」11センチ、「らっきょ75F2」各色混合。

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