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カワハギ、大型33センチ! 絶品肝パンの季節 磯投げで7匹大満足

[ 2022年4月27日 05:30 ]

カワハギ特有のアタリで好ファイト、良型のダブルをゲット
Photo By スポニチ

 うららかな春の日差しを浴びて、黒潮の暖流に恵まれた南紀エリアは水温の上昇も早く、4月に入ると魚も活発に動きだす。そこで、抜群の食味と独特の釣趣で人気があるカワハギを狙って4月下旬に釣友と定評ある和歌山県東牟婁郡串本町にある紀伊大島の磯へ釣行。早朝は反応がなかったが、引き潮が動きだすと回遊があり、33センチの肝パンの大型を筆頭に20センチまでが7匹ヒットと大満足の釣行となった。 (スポニチAPC・松尾 幸浩)

 現地到着が午前4時。当日は風も弱く穏やかな絶好の釣り日和になる予報。4時半の一番船で出航。釣友は白野港から近くに位置する「ガリガリ」の磯に上がり、私は「ヨコヘラ」の磯に渡してもらった。

 最近は夜が明けるのも早く、しばらくすると東の空が明るくなってきた。ここは水深もあり、波が穏やかでマグロの養殖イケスに近く、大型カワハギ狙いには抜群の実績場。

 早速、餌のマムシとアオイソメを針に付け正面にキャストを開始する。この日は中潮で満潮が午前6時ごろ、潮位は高いが餌取りの姿も見えず海面も静まりかえっている。

 釣友からは開始早々から「27センチ、25センチと良型が連発ですよ」と高ぶった声で連絡してきた。釣り場によって状況が違うのでこればかりは仕方がない。ここのカワハギは潮に乗って回遊するので、潮が動かないとお手上げ状態になる。それでもカワハギのいそうな場所にキャスト、広範囲に探っていく。

 釣り魚としてのカワハギは一般的には船釣りなどで沖から狙うことが多いのだが、港の堤防などからでも釣れる魚。この周辺は黒潮の影響で冬場でも海水温が高く、魚影が濃い上にマグロの養殖イケスがあるため、こぼれた餌に群がるカワハギもよく肥えており、肥大化した肝が絶品なのだ。

 引き潮が動き出したのは10時ごろ。そろそろ待望のカワハギが回遊して来るぞ。と竿先を注視すると、すぐにコンコンと竿がたたかれ次のグイーッと大きなアタリで合わせると重量感たっぷりで乗った。上がってきたのは27センチの肝パンのカワハギ。

 次はカンカンとカワハギ特有の好ファイトを見せて良型のダブルと時合に突入したのか一気に食いが立ち、早朝の不調がウソのようにアタリが続く。本当に潮に敏感なカワハギにはいつも驚かされる。

 11時ごろ、釣友から31センチのデカバン(大型)が釣れたという連絡に私もと願っていると、しばらくして竿先が海面に突き刺さる強烈なアタリ。これはデカイぞ!と慎重にリーリング、浮いてきたのは33センチもあるデカバン。このサイズが出るのが磯投げでの魅力だ。

 短時間だったが入れ食い状態になり、最後に20センチのガシラを追加し、帰ってからの料理を楽しみに迎えの渡船に飛び乗った。釣友も31センチを頭に良型ばかり4匹とメイチダイの33センチとこちらも好釣果。これから5月いっぱいまでが大型カワハギの好シーズン。ぜひ、チャレンジしてほしい。

 ◆アクセス 阪和自動車道を経由し紀勢自動車道・すさみ南インターを出て、国道42号を串本方面へ南下、串本の潮岬東入口を右折、串本大橋を渡って紀伊大島・白野港へ。

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