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タイだ!!デカいぞ!! 5・9キロ ワンピースロッドがギュイ~ン これぞ乗っ込み

[ 2022年4月26日 07:11 ]

トリを飾ったのは梅沢さんが上げた5・9キロ
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】静岡県沼津の海は「乗っ込みマダイ」が絶好調。産卵を控えたマダイは、魚体が黒ずんでおなかがパンパン。大型には定評があり、自己記録更新を目指して沼津・常勝丸に乗り込んだ。(国友 博文)

 内浦港は穏やかでポイントも近く、5キロ級はもちろん、10キロ超のマダイの実績もある。

 「乗っ込みも第2弾といった感じです。今年も良さそうです」と鈴木茂船長も自信満々。

 仕掛けはハリス3~4号で、10~12メートルの1~2本バリ。同船した釣り客は、ビシ側を太いハリスにした2段テーパーが主流。コマセをパラパラまいて、静かに待つイメージがこの時季の釣り方だ。

 80号のビシにオキアミコマセを一つかみ入れたら「始めましょう60メートルです」とスタートの合図。船長の指示ダナプラス5メートルまでビシを落としてコマセをまいたら、しっかり指示ダナに合わせる。

 山梨市からグループ参加の藤原栄一さん(55=自営業)のムーチングロッドが根本から曲がる。デカそうだ!見事3キロ級が玉網に収まる。

 「昨年マダイ釣りを始めて、これが乗っ込みマダイ第1号です」とえびす顔。

 続いて左舷トモでは大月市の山口浩二さん(51=会社員)の竿が大きく曲がる。「2Bのガン玉を打って静かに待ちました。よそ見してたら食っちゃいました」と苦笑い。

 先を越された甲州市の古屋智久さん(43=自営業)の竿も、ドカン!とお辞儀する。「気持ちいいの一言ですね」とこれまたナイスサイズ。これで山梨県勢全員安打の絶好調に「きょうは山梨県民デーですね」と船長も笑顔だ。

 トリを飾ったのは、愛川町の大物ハンター梅沢剛さん(46=自営業)だった。ワンピースロッドがこの日一番の曲がりを見せると、リールからは何度も道糸が滑り出る。タイなら間違いなく大ダイだ。一進一退の攻防を制して、ビシをつかみハリスを手繰り寄せる。最後まで油断はできない。タイだ!デカイぞ!5・9キロ級を釣り上げガッツポーズが決まる。

 「今日はこれ狙いで来ました。タナを上げて勝負に出ました」。これぞ常勝丸の乗っ込みマダイである。

 ◎鈴木茂船長直伝 大物とのやりとり術
 必ずドラグを緩めにセットして、当たりがあったら早合わせは禁物です。一方で口の硬い大物は必ず合わせを入れないとスッポ抜けます。デカイ!と思ったら落ち着いて無理をしないことです。竿をあおらないで、一定の角度で巻き上げます。大ダイが掛かったら、独特の3段引きを存分に楽しんで、確実に釣り上げてください。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、沼津・常勝丸=(電)055(941)3163。出船は午前5時と午後1時。乗合1万円(餌、コマセ、氷付き)。

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